今年もようやく、夏の高校野球が終了した。優勝した高校も敗退した高校もご苦労
様と言いたい。日本の夏の風物詩となった高校野球だが、見てる方は面白いかも
知れないが、やってる選手は非常に大変だと思う。なんといっても真夏の炎天下の
暑さがきついであろう。関西の夏は全国的に見ても最も暑いのである。また、準々
決勝以降は毎日連戦となる。しかも、大抵の場合投手は一人で投げきることが多い。
プロ野球の投手でさえ、先発投手は中4、5日は空けて登板するのが普通である。
夏場は大抵ナイターで最近はクーラーが効いたドーム球場も各地で出来ている。
これと比べて高校野球の球児達は、かわいそうだと思う。若い奴等は、暑い場所で
鍛えろなどという考えている輩がいるとしたら、とんだ心得違いでしょう。
改善案なら、いくらでもある。例えば、球場を分散して、試合消化数を多くして、
その分、試合のない日を設けるとか。東京ドームなど、関東地区でも試合を行なっ
てはどうか?何も関西地区の開催にこだわることもない。春は甲子園、夏は東京
ドームでやるというのも良いだろう。
何故、この程度の改革案が出てこないのか理解に苦しむ。高野連はいったい何を考
えているのか?朝日新聞も。伝統を守りたいからとか、兵庫の人達の経済的利益を
損なわないようになどは理由にならない。
だいたい、高校球児達は、普段から土日でさえ練習に明け暮れしていることも少
なくない。こんな根性主義の練習や試合運営を野放しにしていては、彼らは肩や
腰などを壊す可能性を高める。そして、精神面でもアンバランスで視野の狭い人間
を創り出すことにもなる。将来プロ野球を背負って立つような人間をみすみす潰す
ようなことにもなりかねない。
求む、早急な改革。