しげぼうの言いたい放題

 


・雪印は自主廃業せよ(2000年7月12日)

7年くらい前に「マーフィーの法則」という本が大ブームになった。

その中の興味深い法則の一つにこういうのがあった。

・樽いっぱいの汚水にスプーン一杯のワインを注ぐと、樽いっぱいの汚水になる。

・樽いっぱいのワインにスプーン一杯の汚水を注ぐと、樽いっぱいの汚水になる。

そうです、1万人以上の食中毒患者を出したあの雪印のことです。

食料品というのは、目に見えないほんのわずかな細菌によって、人の口におさまらない

ものになってしまう。そういったことを食料品を製造する人間は、常に意識していなく

てはならない。創業80年くらい立っているらしいが、80年の間常に安全な食料品を提供

するのは大変なことだとは思うが、ほんの一時のヘマで一瞬にして企業の命取りとなって

しまうのである。今回の食中毒事件では、本来1週間に1回洗浄しないといけない、と

マニュアルを作成しておきながら、裏マニュアルなるものが存在して1ヶ月に1回洗浄

すれば良いなどと書いてあり、裏マニュアルの方を採用していたらしい。あきれた話であ

るが、さらにそれを隠そうとして嘘の報告をしたり、品物の回収が遅れたりして、被害が

拡大したことが許せない。さらにさらに、一度返品され賞味期限すら過ぎている商品を

再利用して、商品の原料にしていたのには呆れてものが言えない。しかも、幹部がこのこと

は誰にも言うな、と社員に口止めしていたというから極めて悪質である。

昨今、大企業の倒産が珍しくない時代になったが、食料品関係は、需要は必ず一定している

(人は食べることなしに生きていけないから)ので危機意識がなかったのだろう。しかし

それは、安全なものを作り続けるということが前提いうことを忘れていたのだろう。

私の会社の昼休み、この話題で盛り上がったが、誰も雪印を弁護するものはいなかった。

倒産した方がよいという者もいた。その通りである。

しかし、雪印以外にもこうした杜撰な管理をしている食料品製造企業は、ないと言いきれ

ない。たまたま、被害者が出なかったが一歩間違えると、というのはあるはずである。

そういう企業にカツを入れる意味で、雪印には厳しい制裁が必要である。最も、これと

いった制裁を行わなくても、今後誰も雪印の製品は買わなくなるだろうから、倒産は時間

の問題であろう。そうなる前にさっさと自主廃業してしまった方が彼らにとっても社会に

とっても良いだろう。劣悪な企業はつぶせ!


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