小渕前首相の葬儀が、盛大に行われた。都内の交通をストップさせ、
小中学校の生徒までも黙とうさせたというのだから凄い。自民党の選挙
の為の同情票取り込みが目的なのは言うまでもない。
大体家族の人でさえ、葬儀は質素にやりたいと言っていたのを強引に
自民党の関係者が行わせたのである。死者を利用した悪質宣伝である。
あの世で小渕前首相もさぞや複雑な思いをしているだろう。
もっとも生前の小渕前首相の政策、行いは誉められたものではない。
国旗国歌の強要、日米新ガイドライン、盗聴法など歴代首相の中でも
最も右寄りの政策を実行に移した。景気対策でも、無駄な公共事業に
予算を注ぎ込むだけで、国民にとっては何の恩恵もなく、失業者も増加
する一方であった。その結果、過去にも世界的にも例がないほどの財政
赤字を引き起こした。本人は、それについて「私は世界一の借金王だ」
などとあっけらかんと発言していた。あれは許せなかった。少しは借金
を返していく子孫の代のことを考えろと言いたい。
死者に鞭を打つようだが、悪いものは悪いのだから、はっきり言う。
死んだ人物に対して悪く言わないのが日本人の特色とは言え、選挙に
対しては、客観的に判断をしないと日本の政治はどんどんおかしくなる。