しげぼうの言いたい放題

 


・山口の母子殺害事件判決について思う(2000年3月26日)

山口の母子殺害事件の判決が下り、被告に無期懲役判決が出た。母親を強姦殺人

して、1歳に満たない娘を床に叩き付けて殺すなどまったく同情の余地のない犯罪

行為だった。

私にも妻と2歳の娘がいるので、原告の方の気持ちが痛い程わかる。私の妻と娘が

同じ目にあったら犯人を断じて許さないだろう。只の死刑ではなく、鋸引きの刑

にでもすべきとさえ思う。それなのに、死刑を無期懲役にするだけの根拠というの

が全く私には理解し難い。単に18歳で未成年だった、というそれだけの理由しかない。

更正の可能性があるというが、そんなのがあてにならないことは、証明済である。

大久保清だって、仮釈放のときに強姦殺人を犯して最終的には。死刑になっている。

最近の新潟の少女監禁事件でも、同種の犯罪を一度犯している人物が釈放後に行った

ことである。

その人物の更正の可能性を信じて刑を軽くすることは、一見人道主義的で聞こえは

良いが、非常に危険なことであることを認識してもらいたい。確かに立派に更正した

人も多いとは思う。しかし、10人のうち8人が更正したとしても、残りの2人が再び

犯罪を起こすことの重大性を私は重く見ます。人を殺しても子供だからとか、反省

しているから許してね、なんて甘すぎます。人を殺したら即死刑、くらい徹底しな

いとだめでしょう。今は、警察が汚職や捜査ミスなどで、国民から信頼されなくなっ

ている時代である。こんな時代だからこそ、しっかりした厳正な裁きが必要とされる

のである。警察が悪い奴を捕まえないで裏では彼ら自体が悪いことをやっている、

裁判をやれば、悪い奴が簡単に許されてしまう、というのでは、たまらない。

最後に言いたい。治安と平和は、多数決で決まる問題ではない。100万人の善人の中

にたった一人の悪人がいることによって誰かが犠牲になるのである。どんなに平和を

願っている人が多くても、たった一人のテロリストが爆弾を爆破したことで、戦争が

起こる事もありえる。たった一人の人間が核の発射ボタンを押したら世界が滅びる。

治安の維持とは、そうした数少ない悪人を一見平和そうな社会の中から探し出し、

厳正に裁いていくことに他ならない。


  戻る