「目黒のさんま祭り」の公式ホームページ
《ごあいさつ》
◇拝啓 私たちはJR目黒駅前の品川区『目黒駅前商店街振興組合青年部』 (通称・め
組)と申します。数年前の土地高騰により昔ながらの人々が 出てゆき、生まれ育った目
黒駅前はビルだらけの冷たい街になってしまいました。そこで我々青年部は若い柔軟な
発想で大同団結し、駅前に昔ながらの暖かさを呼び戻す為に14年前から『目黒のさんま
祭り』を開催しています。今年はついに第14回。
今年も商店街全体に気合いが入っています。
◇さんま祭りのきっかけはもちろん「さんまは目黒にかぎる!」のオチでおなじみの古
典落語『目黒のさんま』です。「目黒の良さ」と「さんまの良さ」の両方をわかっても
らう為に、さんまを炭焼きと生で無料配布して、昨年は12、000人以上のお客さんに楽
しんでもらいました。この辺りは江戸時代に松平讚岐守・森伊豆守などの上屋敷があり
『目黒のさんま』に登場するお殿様(松平出羽守)の早駆けの場所とされています。
つまり、訪れたお客さんたちはお殿様と同じ秋空の下でさんまを食べたことになるので
す。
◇メイン会場となる誕生八幡神社も文明年間(1469年〜1487年)に太田道灌が婦人の懐
妊にあたって、筑前国(福岡県)宇美八幡をこの地に勧請したものといわれています。
無事に男の子が生まれたことから「誕生八幡」と呼ばれ、安産の守り神とされている、
まさに落語に出てきそうな 神社なのです。
◇太田道灌がもたらしてくれたような不思議な出会いもありました。『目黒のさんま祭
り』を始めて2年目のこと。新聞の記事を見た岩手県宮古市から連絡がありました。「
なぜ、そちらでは宮古のさんまを使っているのですか?」とのこと。商店街ではお客さ
んに一番旬のさんまを食べていただく為に、南下するさんまが9月15日近辺で最も脂が
のっておいしい宮古産を築地で買っていたのです。このことに感動していただき、 第
3回より宮古市からさんまを無料で提供していただくことになりまし た。今年は500
0匹の新鮮さんまがやってきます。
◇「さんま」と言えば「すだち」ということで、6年前からすだちの日本一の産地・徳
島県神山町とも友好関係を結び、無料ですだちを提供していただくことになりました。
今年は8000個の芳醇すだちがやってきま す。出会うことのない『目黒』と『神山町
』と『宮古市』が300年前 のひとつの落語で固く結ばれたのです。昨年、この『目黒
のさんま祭り』 がキッカケとなり、『神山町』と『宮古市』は姉妹都市になりました。
「目黒のさんま」から生まれた輪は益々広がり続けます。
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落語『目黒のさんま』
《あらすじ》ある大名(松平出羽守)が馬の早駆けに目黒へ行った時のこと、
空腹となり百姓家で焼きたてのサンマをわけてもらった。
屋敷に戻ったが脂が乗ったサンマの味が忘れられない。
しかし、屋敷の御膳にサンマが出る訳もなし。そこで親戚へ
食事のお呼ばれをしたので、ここぞとばかりにサンマを注文。
しかし、親戚の家来たちが体を気遣いサンマを脂を蒸して
抜いてしまった。ひと口食べたがおいしくも何ともない。
「このサンマはいずれより取り寄せた?」
「日本橋魚河岸にてございます」
「それはいかん。サンマは目黒に限る!」
《成 立》徳川家光が将軍在位の頃(1623年〜1651年)のおとし噺。
大名の世間知らずを笑った庶民の落語である。


皆様のお越しを商店街会員一同、心よりお待ちしております。
平成二十一年七月吉日
目黒駅前商店街振興組合
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