はじめに



 森林体験フィールド丹沢「森の仲間たち」は(有)川又林業が管理しています。
森の恵みを広く分かち合うために、森林体験フィールド「森の仲間たち」を開設
しました。
 (有)川又林業は全くのファミリー企業です。別の言葉でいうと小規模零細企業
という事になります。森林整備を業としてやっています。神奈川県、かながわ森林
づくり公社、足柄森林整備組合などの森林整備をやっております。人工林の手入
れ、天然林の手入れ、簡易な森林土木をやっています。


これからの林業

 例えば伐出作業は
〔例えば伐出作業における自然環境への配慮〕
 @ 地表への配慮
 A 地力低下への配慮
 B 動植物への配慮
 C 景観への配慮  の4点になるであろう。

 @ 地表への配慮
   イ 集材地の場所の選定
   ロ 集材木が地面に接触
   ハ 小川、くぼ地などへの配慮
   ニ 大面積伐採は、急激に光の強度が変わり地表の植物の生育に影響
 
 A 地力低下への配慮
   イ 全幹集材は伐採地の地力低下を招く
   ロ 大面積伐採は土壌の侵食と流出を誘引する
   ハ 大面積伐採は地表の温度の上昇を受け地力低下につながりやすい。
   ニ 微気象の変動により気象害、病虫害の影響を受けやすい

 B 動植物への配慮
   イ 動植物が影響をうけやすい場所では伐採をしない
   ロ 枯木等は基準に従って残す
   ハ ビオトープが形成されている場所は残す
   ニ 貴重種の営巣がある場合には伐採しない

 C 景観への配慮
   イ 景観に影響がある場所は伐採しない
   ロ 林道のコース選定に際しては景観に配慮する
   ハ 美しい景観を形成する樹木は伐採しない
   ニ 林道に沿って立木を残す事もひとつの提案
 
伐出作業は長い年月をかけて形成してきた林地や森林が一瞬の間に破壊される。
目に見える破壊だけでなく、見えない森林生態系も破壊しているのである。作業の
能率や利便だけを考えて作業をしないで、少しの配慮と事前に計画された作業案が
あれば、長い年月をかけて守り育てた林地や森林の破壊を少なくし、また少しでも
食い止める事が可能である。このことが林業の発展と「持続可能な森林経営」につ
ながると確信しております。
 ちなみに弊社では林業用モノレールを試験導入しております。
 


                                           (正)

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