発表資料 (2001.8.30.指導林家全国大会)





導入  
ノボリを持って入場

    自己紹介  神奈川県で指導林家をさせて頂いております川又正人と申します。詳しくは参加者名簿及び発表資料をご覧いただければ幸いです

神奈川の林業の現状

           神奈川の林業の現状は危機的状況を通り越しており、産業としての林業は存在していないといっても過言ではありません。H7年の木材生産量は40,214立方m、H12年は8,203立方mでした。(ちなみにこの生産量は木造住宅357戸分(23立方m/戸です)。平成11年度住宅着工戸数95732戸、そのうち木造住宅は40403戸です。)

しかし県土の40%95,000haの森林は水資源の涵養、災害防備機能として、又都市住民の憩いの場として関心と理解が高まってきている。

神奈川の指林家の役割―行政から依頼されて森林教室の講師。

              ‐林業での指導はほとんど依頼されていないのが現状です。

林業研究グループでの活動―(ボランティアでの活動)

                        ―月例会の開催(31回)

                ―公募による森林教室の開催(9回)

                (皆さんのお手元に8月に開催した森林教室のパンフレットと林業グループのリーフレットがあると思います。後でご覧下さい。)

今回はこの場をお借りして私たちがやっている森林教室の一端をご紹介申し上げ発表に替えさせていただきます。

アイスブレ―キング 「健康チェック

    この大会には全国各地から参加されておられると思います。

    初めて北海道にこられた方手を上げていただきたいと思います。(ありがとうございます)

    私たちも昨夜札幌入りしました。すこし夜の札幌を散策しましたがいい街ですね。

     さて長旅され皆様お疲れのことと思います。また講演が連続しましたし、

    人によっては昨日のお酒がまだ残っておられる方のおいでで、疲れもピークに達しておられると思います。

     そこでこの場をお借りして皆さんの健康をチェックしたいと思います。私が健康チェックといいましたならば、みなさんは「イェーイ」と声をかけ、絶好調な方は親指を立て上に突き出してください。マアマアかなと思っておられる方は親指を水平です。昨日飲み過ぎた方、体調不良な方は親指を下向きに立ててください。いいですか。私が健康チェックといいますので、続いて「イェーイ」といって親指を突き出して下さい。ハイ「健康チェック」!

     ハイありがとうございます。見渡すと中にはお疲れの方も見受けられますが、おおむね皆さん絶好調のようです。いつもならばこれは健康チェックではなく、やる気チェックなのですが、今日はご遠慮申し上げます。なぜならばやる気チェックをやりまして、皆さんの親指がいっせいに下を向いたら、主催者の北海道さんは、神奈川に無事でわたしを帰してくれないと思いますのでやめます。

アイスブレ―キングで心身ともにリラックスさせ、さてプログラムを進行させます。

匂い当て  「この木何の木気になる木

    匂いをかいで木の種類を当てましょう。

    五感を使ったのアクティビテーです。視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚を

    フルに使いますが、ここでは嗅覚を使います。(フィルムケースを取り出す)

     (人選し各人に匂いをかいでもらい何の樹か当ててもらう。)

フィルムケースは5種類有ります。

     赤―ヒノキ 

     青―コクサギ

     黄―クスノキ

     緑―スギ

     黒―カヤ

    ヒントとして黒板に樹木名を張り出す。

同じ匂いの人の組み分けとか、木の枝を用意し同じ匂いの木を選ぶとかに使います。

    今回はいすにすわってしましたが、自由な雰囲気で楽しみながらやります。

バードウォッチング  「スキャナーによる導入

   このアクティビティーを実施する場合鳥に過剰にストレスを与えないように十分な

   注意が必要です。

    バードウォッチングを開催する場合、鳥はこっちの思い通りに現れてくれません。

ましてや鳴いてくれません。そこでこのスキャナーを使って事前に準備をします。

   こんなかんじです。

1、カッコウ

2、アオバズク 

3、イカル

   いかがでしたでしょうか。なかなかおもしろいでしょう

  またこのような工作も出来ます。

   実際に鳴らしてみる――バードコールです。

   枝打ちをした枝を乾燥させ4cm位に切断します。アイボルト(150円位)を

   用意し、ドリルで穴をあけアイボルトを捻じ込みます。木とボルトの摩擦で音が出ます。これに紐をつけ首にかけます。(ちなみにこの枝はヒノキ材です。)

林業について  「かっこいいユニホーム

   さて、小さな時から森林林業に親しみ未来の森林林業のサポーターを養成するのも我われに課せられた使命と思っております。林業は3kとも言われまったく人気がありません。キツイ、キタナイ、キケン、でもこのカッコウを見るとあながちそうともいえません。  岸田さんどうぞ(岸田さんユニホーム姿で登場)

   小さい子を相手にこのユニホーム姿で登場すると「カッコイイ」との声がかかります。これに小型のチェンソ―を持つとさまになります。時間を充分に取れるときはモデルに子どもをお願いして一個づつ着せていきます。これはカッコイイばかりではなくとても安全なユニコームです。

まとめ  「壊れやすい地球」

   今回短い時間の中、駆け足で森林教室をご紹介いたしました。

   最初はリラックスさせる為のアイスブレ―キング、

   続いて匂いをかいで樹の種類当てていただきました。樹のいいにおい「フィトンチット」は私たちをリラックスさせてくれます。また森を構成している樹種がわかります。

   つづいてバードウォッチング スキャナーによる導入でした。

森と森の生き物、森と鳥は切り離せません。バードコールも簡単に作れます。 

   最後に林業を持ってきました。神奈川県の岸田さんカッコよかったですよ。

   私たちもカッコイイ林業を目指していきたいものだと思っております。

五感を使ったプログラムを使い皆さんを森林にご招待いたしましたが、森の楽しさを理解していただけましたでしょうか。これにお菓子のバームクーヘンでも入れればバッチリですね。 

   (地球儀の紙風船を膨らませ会場に紙風船をまわす。) 

私たちの住んでいる地球はこの紙風船のようなものではないでしょうか。

人から人へ、私たちから子供たちへ、世代を超えてこの地球を引き継がなければなりません。あつ!落とさないで下さい。 地球が壊れます!。  私たちの住んでいる地球の最大の欠点はとても壊れやすいということです。

 私たちの森林教室での昼食は竹の食器を使いました。水源を汚さない為に沢で直接に食器を洗わないで、キッチンペーパーで食器の汚れをふいて、汲み置き水で食器を洗うという方法をとっています。そして使い終わった食器で竹炭をやきます。(この方法を考えるまでここにいる岸田さんに何度も助言をいただきました。)

地球の健康は森林で持っているといっても言い過ぎではありません。この壊れやすい地球を大事に大事に取り扱って護って行きたいと思っております。     

 最後のなりましたが

同封の竹炭は7月の森林教室で焼いたものです。小田原のガールスカウトの皆さんが初めて挑戦した竹炭です。温度センサーを設置し誰でもが簡単に焼ける炭焼き窯で焼いた物です。どうぞお持ち帰りください。

これでおわります。