風のささやき

Shimbo氏、山寺に遊ぶ。撫で仏で健康万歳。

 先日、山形の山寺に出かけたというShimbo氏。修験者の生まれ変わりを自負するShimbo氏。「俺も前世は良く山寺で修行したものよ」といいながら、山寺の長い階段を登る人たちに、正しい石段の登り方についてをアドバイスしていたのだという。「俺が修験者の頃は、軽く一日で二山ぐらいを往復したね」と自慢しながら、軽快に参拝者を追い越して行くShimbo氏。ところが中ほどに差し掛かると急に足が重くなり、息は切れ、体中から嫌な汗が噴出してきたのだという。そうしてついに、真っ青な顔になり、階段に座りこんだというShimbo氏。その横を先ほどShimbo氏がアドバイスをして回った人たちがニヤニヤしながら追い越して行く。「やあ、まいったよ!」とShimbo氏。「悪い霊に憑依されちゃったみたいだな。この霊って、このShimboじゃなければここで、呪い殺されているところだぜ」と、人が来るたびに大きな声で叫んでいたのだという。中には、Shimbo氏の激しい息切れと、滝のような汗をかわいそうに思い、ペットボトルのお茶をくれる親切な参拝者もいたのだという。

 そのお茶の効果も効いてか、なんとか霊の憑依から解放されたというShimbo氏。またこりずに、一番上の奥の院を目指したのだという。その途中、Shimbo氏の目についたのが「撫で仏」。なんでもそれを撫でると健康でいられるのだという。仏様はたくさんの人に撫でられたせいか、つやつやと輝いていたという。「これはありがたい!」とShimbo氏。仏様に触れようとする他の参拝者を押しのけて、「このShimboにぜひ健康を!」と撫で回したのだという。それですっかりご機嫌になったというShimbo氏。奥の院に行く目的はもう忘れて「いや、今日は充実した一日だった」と満面の笑みを浮かべて、帰路についたのだという。「もう、これで俺は超健康だから、100歳までは生きるね」と、軽快に階段を下り始めたのだという。ところが、また帰りに霊に取り付かれ息絶え絶えになったのだという。

 「長い階段には霊が潜みやすい」というのがShimbo氏の得た結論。いいか、長い階段には気をつけろよとShimbo妻に適切な教訓をおくったのだという。「ここまで足腰が弱るともう先が無いね」というのがハーブたちの言葉。ちゃんと運動をしないと、毎日霊障に会うぞと親切にアドバイスを送ったそうだ。

今週のおまけ

奥の院? ああ、そんなのひとっ飛びさ!