Shimbo氏ウエディングを即決。Shimbo妻は白無垢に変えてね
その日、引越し先のShimbo妻の家のパソコンの前で、パーティー会場を探すShimbo氏たちがいた。せめて親族を呼んでパーティーぐらいはやろうということで少人数が集まれる会場を探していたのだ。とりあえず幾つかの候補をピックアップすると、「それではちょっとのぞいてみるか」と冷やかし半分に候補の一つを尋ねたのだという。
パンフレットを手に相談コーナーに行くと、担当の人からは胡散句そうな目で見られたのだという。それもそのはず、Shimbo氏たちは着古したシャツと擦り切れたズボンを身に付け、どう考えても結婚の相談に来た様には見えなかったのだという。「はいはい、今日は何? 披露宴の余り物なんてないからね。ゴミ漁りは他でやってね。はい、次のお客様」と軽くあしらおうとする店員に目にもの見せてやろうと胸倉から札束を掴み出し、「これぐらいで式の二つや三つ、できるもんかね?」と鷹揚に問いかけたのだという。目の前に山とつまれた札束に、手のひらを返したように態度を変える店員。「さあ、まずはコーヒーなど、いかがですか。奥様、大変綺麗な御召し物ですね。」とShimbo妻のどどめ色のアジアンシャツさえ誉める始末。それで、すっかり気をよくした単純なShimbo氏たち。「それじゃあ、ここで式をやろうかな。この金で適当なところを見繕っておいてよ」と先ほどの札束にさらに札束を重ねたのだという。
ということで式をやることがいきなり決まり、やる気を出したShimbo妻。次の日に開催されるというウエディング・フェアーに予約を申し込むと、「さあ明日はやってやるぜ、ギャフンて言うなよ」と家に戻ると明日に備え、丼飯を3杯食べて、グーグーとそのまま寝込んだのだという。
次の日のウエディング・フェアーではドレスの試着ができるとのことで、「100着は着る」と言い出したShimbo妻。「まあ、いいよ」とヨン様もどきの優しげな笑いながら、いい夫を演じていたShimbo氏であったが、「あんたも着るのよ!」と言われ「へ、俺もっすか?」と笑いが凍りついていたのだという。
それからしばらく着つけ室にこもったShimbo妻。ほどなくウエディングドレスを着て出てきたのだという。しかし、その二の腕はむっちりとし、背中からは肉がこぼれていたのだという。それで一気に「嫌な気持ちになった」と落ち込んだShimbo嫁。さらにそれに追い討ちをかけたのが、会場のチャペルに置いてあった式次第。自分たちが歌ったことのない賛美歌を歌わなければいけないのだ。しかも、誓約書にサインをするのだが、その証人にはベンらしき外人のサイン。「何で俺がベンに証人になってもらわなけりゃいけなんだ!」
ということで、神前式にコースを変更したShimbo氏たち。「やはり日本人は神道だよね」と都合のいい言い訳。ハーブたちは「西洋式にすればいいのに」と文句タラタラ。もうShimbo妻が、むっつちり二の腕を人前にさらす心配をしなくていいことだけは確かだ。
今週のおまけ
もちもち、むっちりは最高だぜ、Shimbo氏!