風のささやき

Shimbo氏、チャンピオン牛を堪能す。年末はよかとですたい

 今だ時として恍惚の表情を見せながら、「チャンピオン牛」と小さく呟くShimbo氏。つい最近食べた、松坂牛のチャンピオン牛のシャブシャブの味が忘れられないのだという。何のチャンピオンかは定かではないのだが、チャンピオン牛は確かテルヨ系の名前だった。そのテルヨ系の牛を追いかけ、戯れ、そうして、解体して食べる。そんな楽しい夢を毎晩見ているのだという。
「チャンピオン牛」と呟くたびに、甘い初恋の頃の恋心さえ蘇ってくるというShimbo氏。「霜降りで脂が充分に行き渡っているのに、それでいてサッパリとして、何枚でも食えるんだぜ。」とチャンピオン牛の素晴らしさを熱く語り、また、恍惚とした表情になり、「チャンピオン牛」と甘く人の耳元で囁くShimbo氏。

 一点だけ、Shimbo氏が後悔したこと。それは、買ってきた肉の分量の少なさ。一人250グラム食べようと友人と三人、750グラムを買ってきたのだが、それを三人でペロリと平らげてしまったという。最後の一枚の肉を見つめる三人の目は、チョット血走り、「どうぞどうぞ、俺は結構、腹一杯だから」「俺も、いいよ食べて」などと譲り合い、作り笑いの大人の駆け引き。誰が食べるか決まるまでに、5分はかかったのだという。そうして、皆が見守る中、最後の一枚が口の中に消えていった瞬間、誰からとなく、「もっと食べたかったよな、肉」とのつぶやき。寂しくて涙目になる三人。まさにチャンピオン牛の魔力であった。

 このチャンピオン牛、恐らく通常ならば、Shimbo氏のような人間の口には入らない代物。Shimbo氏がよく訪れる、K町の肉屋で、年末の恒例サービスとして提供されていたものだ。チャンピオン牛の一番高いシャブシャブの部位は、100グラム2000円だったとのこと。Kに行くたびに、お店の前を通り、「チャンピオン牛待ってろよ」と小声をかけるというShimbo氏。今年の自分へのご褒美にこの100グラム2000円の肉を食べようと、節約に節約を重ねているところらしい。次にチャンピオン牛を買いに行くときには、迷わず、一人300グラムで悔いの無いように肉を買い込む予定だそうだ。

今週のおまけ

「聞いた? テルヨがチャンピオン牛ですって!」「エ~、あの厚塗り女、許せない!」