Shimbo氏、スペイン情熱旅行!「マドリッド編~素晴らしき生ハムの日々(2)~」
昼頃には強制市内観光から解放されたShimbo氏。午後はオプションのトレド観光に参加することにしたが、待ち合わせ時間が13:20分だったか、14:20分だったか忘れてしまい大慌て。しかもパスポートのコピーを取るのをすっかりと忘れており(スペインでは外国人はパスポートの携帯を義務付けられているが、スリの被害の多い日本人だけは、コピーでいいとのこと)ホテルにタクシーでパスポートを取りに戻ったとのこと。
さて、そのタクシーに乗ったShimbo氏の緊張とおどおどぶりも見ていられなかったらしい。マドリッドは怖いとさんざん脅かされていたので、このままタクシーでどこかに連れて行かれて、アフリカ大陸に売られてしまったらどうしようと本気で考えていたらしい。「ほら俺って無邪気で純真だから、誰でも誘拐の誘惑にかられるじゃん」と、ハーブたちが聞いたら怒り出しそうなことをほざいていたらしい。緊張でお金を握り締めた拳は汗まみれ。お金さえあれば何とかなると言っていた、日本を出る時の傲慢なShimbo氏の姿形もなかったという。
その後待ち合わせ時間は14:20分であったことが判明。無事にバスに乗り込みトレドに向かったShimbo氏。途中トイレ休憩と言いながら、またお土産屋に連れて行かれ、「こんなところに入ってたまるか!」と頑としてお店の中に入ろうとしなかったという。それで店の壁にドン・キホーテのブリキの壁掛けがるのを見つけて、写真をとったりと時間をつぶしていたらしい。
古都、トレドでは大聖堂とサン・トトメ教会を訪問したというShimbo氏。エル・グレコの住んだ町ということで、昔から憧れを抱いていたが、通りの黄色い土の壁に触れると、砂がポロポロとこぼれて、慌てて手についた砂を壁に塗りつけたという。まさに招かざる客。一歩間違うと、文化遺産の破壊者ということで、日本に帰ってこれなかったもしれない、と胸をなでおろすShimbo氏であった。
もちろんトレドのエル・グレコの絵にはいたく感動したShimbo氏であったが、一番心に残ったことはけなげな小鳥たち。何と8ユーロで、インコたちがたくさん売られていたのだ。「したり」と思ったというShimbo氏。「やっぱりグレコも小鳥好きで、トレドを愛したんだな。小鳥の町、トレド万歳!」と、まわりのお客に怪訝な表情をさせていたという。しかもShimbo氏、その小鳥のかごの前からいつまでも動かず小鳥たちとの会話を楽しむ始末。痺れを切らしたツアーのガイドさんが「早くしてください。皆待っているんですから。」と言うと、逆切れ状態で一喝。「小鳥たちとの素晴らしい時間がわからない奴らなんか待たせておけ!」
その後、ガイドさんの必死の努力により渋々マドリードに向かうバスに乗り込んだShimbo氏。思ったよりも早く18:30頃には、到着、解散になったのだという。そこから、またShimbo氏の生ハムの旅が始まった。目指すはガイドブックで見つけた「生ハムの博物館」という名前のバール(軽食とお酒を楽しめるような場所です)。「たのもー、日本から参ったShimboと申す」と勢いよくその店に入ると、天上からぶら下げられた生ハム、生ハム、また生ハム。Shimbo氏の胃が食欲でも身悶えしたのは言うまでもない。立ち飲みにカウンターに仁王立ちになると「ハモン・イベリコ、イ、セルベッサ」と達者なスペイン語で壁に書いてあった写真を指差し、最高級といわれるイベリコ豚の生ハムとビールを注文。出てきた生ハムに「ハーイ、こっち向いて笑って」と声をかけて記念写真をとると、そのまま胃袋へ。「このまま誰か俺を殺してくれ!」と至福の時を過ごしたという。
まさに朝から晩まで生ハムだらけの一日。人生の至福のひと時とはまさにこんな時間を言うのだろうと思ったというShimbo氏であった。
今週のおまけ
生ハム? そんな薄っぺらな肉、食った気しねえな。