Shimbo氏、己を知らな過ぎ。体型は苦しゅうある。
先日、久しぶりにスーツを仕立てに行ったShimbo氏。本来ならば、イギリスにお抱えのテーラーがいるので、そこで英国王室ご用達、最高級の服地でダブルのスーツを作るのであるが、ここのところ英国に行く時間もなく、仕方なく日本で仕立てることにしたという。「さてさて、どこで買おうか」と、街をうろうろしていたところ、とあるデーバートの入り口に紳士服セール中の看板が出ていたという。そこで、「おやおや、俺を満足させられるのかな」と冷やかしがてら、売り場をのぞくことにしたのだという。
売り場を見て回っていたShimbo氏にすぐに売り場の店員が目をつけた。その店員曰く「入って来た瞬間、オーラが違って見えた」のだという。「あまりにも神々しく、ぜひともお声を耳に入れたかった」のだという。その店員の見え透いたおべっかにすっかりとご機嫌になったShimbo氏。「そうだろうな。俺のオーラーに触れると病気さえも治るっていう噂があるからね。『百回の湯治よりも、Shimboのオーラ』は今や定説だからね。君、よく物の分かる人間だ!」とお褒めの言葉を授けたのだという。
すっかりと舞い上がったShimbo氏、たまには、庶民の気持ちにでもなって、既製品でも購入しようかと、「このShimboに似合う服を持って来い」とその店員に申し付けたのだという。
店員:「どんな色やスタイルがよろしいでしょうか」
Shimbo氏:「どんな服でも、苦しゅうない」と殿様気分。
店員:「それでは、これなどはいかがでしょう。」
Shimbo氏「苦しゅうない」
店員:「ズボンのサイズはいかがでしょう」
Shimbo氏「8○ぐらいかな」
店員:「わかりました、それではこれで大丈夫でしょう。どうぞ試着して下さい」
Shimbo氏試着中。
店員:「いかがでしょうか」と外から声をかける。
Shimbo氏無言。
店員:「お客様・・・・・」
その頃、Shimbo氏はきつすぎるズボンを無理やり腹をへこませて穿いていたのだという。
なかなか返事のこないことに痺れを切らし、店員が試着室をのぞくとそこには情けない顔をして、チャックを閉めようとしているShimbo氏がいたという。
Shimbo氏:消え入りそうな声で「苦しゅうある・・・・・」
店員:「これでは駄目ですね」と嘲るような薄ら笑い。
結局そのズボンは穿けずに一つ上のサイズに変えたのだという。そのズボンのウエストもほぼパンパン。結局は更に3センチほど直すことにしたのだという。
Shimbo氏:「どうもお騒がせしまして・・・・・」
店員:「苦しゅうない。また来いよ」
家に帰ってからも愕然とした表情を隠せなかったShimbo氏。普段はハーブたちに「汝自身を知れ」と口を酸っぱくしているのだが、ハーブたちは「汝自身を一番知らないのは、お前だろう」と腹の底からせせら笑っていたのだという。
今週のおまけ
望むならその腹、ついばんでくれようか!