Shimbo氏、祇園に迷う。舞妓さんはやっぱりええで!
先日、所要で京都を訪ねたShimbo氏。「京都に行くんだったら祇園でしょう。祇園といったら舞妓ハンやで」とおかしなイントネーションの関西弁もどきで、興奮しながら話していたという。京都へ行くことが決まってからは、既に心ここに無しの状態。仕事も手につかず、インターネットで京都にまつわる情報の収集を続けていたのだという。そうして、密かに闇で出回っていた「舞妓ハンリスト」を法外な値段で仕入れ、「ほう、○○ちゃんは、まだ16か」「ほう、××ちゃんの芸はなかなかいいね」などなど、嬉しそうに目を細めていたという。終いには、電話にでれば「はい、○どすえ。」返事をすれば、「そうどす」と、京都の住人気取り。「やっぱり京の都は歴史の塊だからね。浅はかな東京とは違うよ」と得意げだったという。
そうして、心躍らせて京都に降り立ったというShimbo氏。小さな鳩のような胸を高鳴らせて、「さあ、祇園に Let's go!」と一人で掛け声をかけていたという。それから、一目散に電車を乗り換えると、祇園の最寄駅に向かったという。「駅を降りたら、そこは舞妓さんたちだった、なんてね、テヘ!」などの独り言を繰り返すShimbo氏に、まわりの乗客たちは目線を合わせないように気をつけていたのだという。
地下鉄の駅を降りるとすぐに舞妓さんたちが出迎えてくれると思っていたShimbo氏。しかし、改札を出ても舞妓さんたちは現れず、おかしいなと思い町を練り歩くことにしたという。道行く人々に「あなたは舞妓さんですか?」と質問し「違いますけど」という答えが返ってくると「おかしいな」と首を傾げてまた歩き出すShimbo氏。最後には半分涙声になりながら「舞妓さん、舞妓さ~ん」と祇園界隈を彷徨し続ける哀れな姿があったという。
「舞妓さんも数が少なくなってきたというしね。絶滅の危機なのかな。」と深いため息をつくShimbo氏。舞妓さんの個別の情報は随分と丁寧に調べた様子だが、どうすれば舞妓さんに会えるのかは全然考えずにいたらしい。「舞妓さんも天然記念物に指定した方がいいね」と相変わらず勘違いに気づいていないようだ。
舞妓さんに会えなかったショックに、しばらくはハーブたちにおしろいを塗って、「ほら、踊ってみせろ」と命令していたといういうShimbo氏。ハーブたちがこれ以上ない迷惑顔をしていたのは言うまでもない。
今週のおまけ
一見さんはお断りだからね!