風のささやき

Shimbo氏、プルコギにはまる。肉は野菜とね。

 ここの所、プルコギにはまっているShimbo氏。プルコギとは韓国人も大好きな焼肉料理。味付けもあまり辛くはなく、「言うなれば、日本のすき焼きに当たるようなものかな?」とShimbo氏。焼肉屋に行くと、必ずプルコギを頼むのだが、それだけでは飽き足らず、ここのところは「自分の家でも週に9回は作る」という。そう言えば、お腹の弛みも牛に似てきたともっぱらの評判だ。

 フランス料理に関して言えば、世界で唯一の六ツ星シェフのShimbo氏。胸に輝く大きな六ッの星の紋章は、誰も凌駕できない男の証だ。Shimbo氏はさらに、三ツ星シェフを育てるエリート学校の総主任でもあることも有名な話だ。しかし、韓国料理についてはまだまだ始めたばかりで、今ひとつ勝手がつかめない様子。特に唐辛子の使い方については、フランス料理とは大きく異なるところがあり、それが一番の課題だという。「でも、自分にはこの神の舌があるから」と、頼まれてもいないのに唐辛子で爛れた舌を、ペロリと出し、自慢げに告げるShimbo氏。「俺の舌には100億円の保険がかけられているという噂さえあるぐらいさ」と、聞いたこともない噂を語り有頂天になっているという。
 しかし、実際、回を重ねるごとに、Shimbo氏のプルコギには工夫がなされている様子だ。ついこの間は、ジャガイモを原料とした韓国の春雨が利用され、その絶妙な味で、嵐のような拍手喝采を浴びたとのこと。「ほんとうだったら、30年ものの高麗人参も入れようと思ったんだけどね」と、もっと美味しい料理になることを暗にほのめかすShimbo氏。

「ただ、まだ足りないところもあるんだ」と珍しく、しおらしいShimbo氏。その言葉の裏には、まだ韓国を訪ねて本場のプルコギを食べたことがない事実が潜んでいるらしい。「近いうちに」とShimbo氏は宣言する。「俺は韓国を訪れて、韓国の深い山奥にいるというプルコギ仙人に、一子相伝の技を教えてもらうんだ(例:秘伝のタレの材料、肉の選び方、野菜の切り方 etc)。」

 それを聞いていたハーブたち。東南アジアでは、謎の肺炎SARSが流行っているから、下手に移動はするものではないとのアドバイスをおくったのが、Shimbo氏はそれを一喝したのだという。「プルコギのためならこの命がなんで惜しかろう。プルコギとは死ぬことと見つけたり!」
 Shimbo氏のプルコギへの探求は、次の食べ物のブームまで、しばらく続きそうな気配だ。

今週のおまけ

おい、これ、Shimbo氏のプルコギの匂い? 食いてぇ~