風のささやき

Shimbo氏、姉さま方の激しい飲みに怯える

 先日、Shimbo氏の所属する課の歓送迎会が行われ、Shimbo氏は意気揚揚と会場に向かった。乾杯の音頭を合図に会ははじまり、いつものようにShimbo氏は寡黙に酒の味を楽しむのであった。目の前には、北海道で今朝水揚げされたばかりの蟹や鮭がてんこもりで、テーブルを飾っていた。

 ほろ酔いに任せて、静かに微笑むばかりのShimbo氏に異変が起きたのは、某姉さんから久保田の万寿が差し入れられてから。ついに始まったかと、見ない振りをしていたとのことだが、背中の方から「熱気が立ち上ってくるのを確かに感じた」とShimbo氏は後に語った。

 酒を飲むとトイレが近くなるShimbo氏。何回目かのトイレの後に、ついに禁断の場所に足を踏み入れてしまった。そこは、置かれたお銚子が次から次へと空になっていく、まさに無法地帯。酒池肉林、阿鼻叫喚という四字熟語でも表現しきれない修羅場であった。激しく飲みつづける姉さま方に首根っこをつかまえられて、恐れ怯えていたShimbo氏。その姿は蛇ににらまれた蛙よりも哀れだったと、周りで見ていた人々は後に語っていた。

 お店側の粋な計らいで会場を後にしたShimbo氏。疲労のあまりに、寝過ごして終電まで行ってしまった様子。帰りがけにエビスビールを買って家で一息ついたとのこと。そのころベランダのハーブたちは、すっかりと深い眠りについていた。