風のささやき

夏の駅手を振り止まぬ祖母のいる

夏休みはいつも
田舎に行くことが楽しみでした

僕を温かく迎えてくれる
祖父や祖母、親戚の皆に見守られ
一日飽きることなく野山を走り回っていました

その分夏休みが終わり
帰る頃になると寂しくて
いつまでも夏休みが終わらなければ
良いのにと思っていました

今回も秋田に出かけた帰りの
新幹線の途中途中の駅で
東京に戻る孫たちを見送る
沢山のお祖母さんたちを見かけました

僕の場合は車だったのですが
車が見えなくなるまで
いつまでも手を振って見送ってくれた祖母の姿を
思い出していました