風のささやき

どくだみの花ほっといる無人駅

とある晴れた週末
電車に乗って遠くにでかけました

目的の駅で降りるとそこは
駅員さんもいない無人駅

通り過ぎる電車の数も少なく
僕を置いて電車が走り去ると
後は随分と静かになり
風の音が耳元によく聞こえてくるようでした

改札に向かって歩いて行くと
一本の柱の根元に
コンクリートの間から顔を出した
どくだみが白い花をつけていました

誰もいたずらする人もいないのでしょう
暢気な様子で風に吹かれています

綺麗な姿で咲くどくだみを眺めていたら
ほっとする気分を覚えて
足取りも軽くなったように感じていました