1. 名称:サフラン
2. 別名:Saffron(英)、Safran(仏)、番紅花(バンコウカ)・サフラン(日)、ケサール(印)、クニットケリング(マレーシア)、クロッカス
3. 学名:Colchicum autumanale L.
4. 科名:アヤメ科の多年生草本
5. 原産地:南ヨーロッパ、小アジア
6. 主産地:スペイン、フランス、イタリア、トルコ、インド、スイス、オーストリア、イギリス
7. 成分:配糖体ピクロクロシン(これが加水分解されてサフラナールになる)、カロチノイド色素、配糖体クロシン(これが加水分解されてクロセチンになる)
8. 生理機能:Anti-inflammatory
9. 薬理効果:サフラン中にはプロトクロチン(Protocrocin)の分解産物がいろいろな形で含有されているが、このプロトクロチンはプロビタミンAの一種と考えられている。薬用としては、鎮痛薬、鎮痙薬、発汗薬、通経薬、風邪薬、健胃薬などに広く用いられている。サフラン末0.23〜2%含有の飼料をマウスに3週間連続投与すると、膣上皮の完全角質化の期間が延長し、性周期に影響がある。
10.利用法:スペイン料理、フランス料理、菓子類、サフランティーなどに広く用いられる。特に米の料理によく用いられ、スペインのアロズ・コン・ポロ(スペイン風チキンライス)やパエリア、マルセーユ名物の魚介鍋ブイヤベースがある。サフランライス。
11.代表的料理:ブイヤベース、パエリア
《参考文献》
・「スパイス調味辞典」
武政 三男、園田 ヒロ子 著 (株)幸書房
・「スパイス入門」(食品知識ミニブックシリーズ)
山崎 春栄 著 (株)日本食料新聞社
・「MEDICINAL PLANTS」
Thomas S. C. Li 著
TECHNOMIC PUBULISHING CO. 2000年発行
・「最新医学大辞典 MEDICAL DICTIONARY」
後藤 稠(編者代表) 医歯葉出版株式会社
・ 「独英和活用大辞典」(常用版)
河辺 実 編 (株)廣川書店
・ 「スパイス ブック(実用版)香辛料の完全ガイド」
ジル・ノーマン 著 (株)山と渓谷社
・「おいしさ2倍、効果3倍 からだによく効くスパイス&ハーブ活用辞典」
ハーブ・香辛料研究会 編 (株)池田書店