1.名称:オレガノ

2.別名:Oregano(英)、Origan(仏)、花薄荷(中)、ハナハッカ(日)

3.学名:Origanum vulgare L.

4.科名:シソ科の多年生草本

5.原産地:地中海東部、欧州中南部

6.主産地:イタリア、ブルガリア、北米、ギリシア、メキシコ、トルコ、フランス、ポルトガル、ドミニカ、チリー

7.成分:チモール、カルバクロール、テルペン類

8.生理機能:As an astringent and expectorant. It has antispasmodic, antiseptic, mild tonic, stomachic, and carminative effects.

9.薬理効果:古代より興奮薬、駆風薬、神経強壮薬として用いられ、また、喘息、咳、消化不良、リューマチ、歯痛や冠状動(静)脈症状の治療薬として使用されてきた。しかし、現在は精油の収量が少ないこともあってほとんど利用されていない。フランスの植物医療家モーリス・メッセゲの薬草療法では、気管支炎、風邪、喘息および強壮、利尿効果などにマジョラムの浸剤(熱湯を注ぎ成分を浸出して服用する薬剤)を、そして口内炎や口腔の病気などにマジョラムのうがい薬を推奨している。

10.利用法:イタリア料理には欠かせないハーブの一つで。特にトマト料理、トマトケチャップ、トマトジュース、オムレツなどトマトとよく合う。中でもピザ、パイには欠かせない。その他、スープ、シチュー、鶏肉、マトン料理、ウスターソースにも用いられ、シソ科特有の臭みを消す作用が重宝される。また、チリー・パウダーには不可欠のスパイスの一つで、チリー・ビーンズ、チリー・コン、カンなどの料理には必ず使われる。

11.代表的料理:トマトソース、ピザ

《参考文献》
・「スパイス調味辞典」
武政 三男、園田 ヒロ子 著  (株)幸書房
・「スパイス入門」(食品知識ミニブックシリーズ)
山崎 春栄 著  (株)日本食料新聞社
・「MEDICINAL PLANTS」
  Thomas S. C. Li  著
 TECHNOMIC PUBULISHING CO.  2000年発行
・「最新医学大辞典 MEDICAL DICTIONARY」
  後藤 稠(編者代表) 医歯葉出版株式会社
・ 「独英和活用大辞典」(常用版)
河辺 実 編  (株)廣川書店 
・ 「スパイス ブック(実用版)香辛料の完全ガイド」
ジル・ノーマン 著  (株)山と渓谷社
・「おいしさ2倍、効果3倍 からだによく効くスパイス&ハーブ活用辞典」
  ハーブ・香辛料研究会 編  (株)池田書店