中華人民共和国/山西省
大同市渾源県
恒山懸空寺
Datongshihunyuanxian
HengshanXuankongsi
(2006.5.20)
大同市内から渾源県にある懸空寺へ向けてバスは平原を進んだ。途中から道は山岳地帯に分け入って行く。峰は高く聳え谷は深く刻まれている。黄砂が空を覆い頭上の太陽は薄く灯って見えた。ここは中国5岳の一つに数えられる標高2016メートルの恒山である。懸空寺は北岳恒山の脚下、金龍峡の断崖にへばりついていた。
切り立った断崖に嵌め込まれた懸空寺の楼閣
駐車場からゲートを抜けると広い広場があり両側に土産物屋が軒を連ねている。
見上げると懸空寺の楼閣が高低前後に交錯して切り立った断崖に嵌め込まれていた。
寺は北魏末期に創建されたそうであるが、現存する建物は清代に再建されたものであるようだ。
空中の楼閣の玄関
広場から渓流沿いに道を登ると寺の玄関に着く。
左側の小さなドームが寺の入り口である。
飛閣で結ばれた空の楼閣
絶壁に伸ばした柱で支えた飛閣は楼閣を結んでいる。
儒仏道三教合一の建物三教殿
楼閣群の一番高いところにあり最も大きい建物が三教殿である。
そこへはいくつかの回廊を伝い、いくつもの狭い階段を登ってようやく辿り着く。
壁面に穿ち入れた入母屋造りの楼閣に釈迦牟尼、老子、孔子が祀られている。
欄干から谷底を見下ろすと足がすくむほどである。
三聖殿
釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩を祀る三聖殿もある。
太陽も煙る懸空寺
黄砂のためであろうか欄干から見上げた太陽は煙って見えた。
笑顔の観光客
石壁は削るが如く、竅を鑿って梁を挿し、数十仞の上に結構す。
飛閣相通じ、下を臨めば地無く、遊ぶ者は股慄く。
昔も今もここを訪れる人の気持ちは同じのようであろう。
ひとの微笑みは美しい。それも同じであることだろう。
2006年5月に山西省と河南省を16日間旅して来ました。
今回は大同市渾源県から南方約5キロにある恒山懸空寺です。
中国は行くところ行く所で新たなおもしろさが発見できます。
次回もお楽しみに
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