
2005年5月
江南の旅
揚子江のデルタ地帯に開けた江南地方は風光明媚な水の都である
上海市内
宜山路の住宅街

アパートの路地に車が停車している。
最先端を行く上海は一般の家庭にまで車が普及している。
豫園商場の願掛け

豫園や湖心亭は20年前と変わりはないが
付近は商店街として発展していた。
豫園商場の小劇場

道端にこんな小劇場が開かれていた。
南京路の歩行者天国

昔の南京路とは違う
遠くを探して瞼は風景を映していた
便りの途絶えた思い出は風になびいて形とならない
今日も松原越しに連絡船が見えた
蘇州市内
運河上の傘

あいにく蘇州の朝は雨であった。
運河にかかる眼がね橋の上であいあい傘が開いていた。
絹製品工場の売り場

売り場は連休の観光客でごったがえしていた。
絹の掛布団が人気商品でたくさんの人達が買っていた。
無錫市
太湖の遊覧船

太湖の湖水の色は昔と変わりないがもうジャンクの船影は見受けられない
南船北馬、江南の地の交通が船であることは昔も今も変わりがない
太湖のど真ん中をゆうゆうと輸送船が列をなして進み
この列をぬって観光船が活躍している
南京市
呉王孫権が都を置いた南京市は緑豊な町であると感じた
湿気がありやや蒸し暑さを感じるが自然の明るさがある
明孝陵の石獣

石獣も地元の子供たちのかっこうの遊びとなっている。
夫子廟の夜景

南京の昔からの歓楽街である。
街はたくさんの人が出てごった返していた。
南京南駅から汽車で黄山へ向かった。
単線で時々駅に停まっては擦れ違う汽車を待った
ちょうど7時間して夜に黄山駅に到着した
黄山市
宏村の朝

水に浮かぶように白壁の家々が立ち並ぶ
壁は屋根の上にそそり立ちうだつのようにも見える
細い路地があり際に生活の水路が流れている
黄山山頂 西海飯店

黄山の山頂にあるホテルである。
ここから排雲亭まで歩き夕日を見たり
朝日を拝みに清涼台まで出かけた
屯渓老街

茶、硯、筆、骨董などを売る店が軒を連ねる
これらの店は宋代・明代から続く商家であるという
徽州商人のふるさとであるという
杭州市
六和塔

黄山から杭州まで車で3時間半程度かかる
緑豊な江南の風景は日本に良く似ている
銭塘江を見下ろす丘の上に六和塔が立つ
13層の六和塔は宋代に建てられ一千年もの間
銭塘江を見下ろしている
雷峰塔からの西湖夕照

白蛇伝の伝説のある雷峰塔から西湖が眺められる
西湖も伝説の現場である
夕日で映える塔の光景は西湖十景の一つである
雷峰夕照がそれである
西湖 遊覧

湖面に大小無数の船が浮かぶ
西湖の名勝を楽しむ遊覧する人々の姿は
昔も今も同じである
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