中華人民共和国/広西チワン族自治区
龍勝各族自治県
龍脊棚田と黄洛ヤオ寨
(2006.3.12)
桂林の北約60キロに大規模な棚田があるということで国道321号をバスで龍勝へ向かう。
龍脊棚田はミャオ、ヤオ、トン、チワン族など少数民族が展開する龍勝各族自治県のほぼ中心にあり
山の麓にチケット売り場がありここでバスを降り、ゲートを抜けて専用バスに乗り換えて村の停留所まで行く。
駐車場から曲がりくねった村道が棚田を登っていた。
村道は民家の軒を通り集落を抜けてさらに高台へと続く。
高台の展望台まで村道は石やコンクリートが敷かれ観光用に様変わりしていた。
一面棚田となっている山稜を登る
山肌は一面棚田となり等高線を描いていた。
開墾は元代に始まり清代初頭に現在の姿になったとのことである。
大雨が降って土砂崩れしないのかと疑問がわく。
高低差は300メートルあり、道の勾配もかなりきつい。
このため観光客を乗せる籠屋が道端で待ち受けていた。
展望台から集落を見下ろす
展望台に売店やトイレが作られていた。
チワン族の衣装を着たモデルも居て我々を待ち受けていた。
展望台から眼下の集落を眺めると三階建ての目新しい建物が目にとまる。
木造で貝瓦をひいた切り妻屋根が特徴である。
平安酒店などと看板を掲げたものもある。
どうも集落は観光客相手の宿屋に変身しているようだ。
庭で女が名物料理の竹筒飯を蒸していた。
飯はおこわのようで竹を割って食べる。
ヤオ族の女達がリュックを背負ってみやげ物を売り歩く姿が見える。
濃い桃の衣装が村の草木の緑に映える。
髪を団子にまとめているから既婚者であるようだ。
ヤオ族の良く働きたくましい。
棚田の生活一本から観光への転換により
何百年続いた棚田の生活を大きく変えようとしている。
棚田の若いカップル
村道に途中にも展望台があり、足を止める観光客目当てに出店が出ている。
若いカップルが祈念写真を撮っていた。私もパチリ・・・と失礼した。
恋人同士なのか兄弟なのか・・・・
二人の若さに棚田風景も耀いて見える。
龍勝各族自治県は山が深い。
ミャオ、ヤオ、トン、チワン族などの村が谷間に点在している。
訪れるヤオ族の村、黄洛ヤオ寨は龍脊梯田の近くにあった。
ヤオ族の娘達の歓迎のコーラスと踊り
大きな民家の二階が観光舞台となっていた。
ヤオ族の娘の民族衣装の特徴は上着の濃い桃色である。
甲高い声で歌い民族衣装を翻らせて踊り我々を歓迎してくれた。
結婚式の演技に借り出された。
ピンクの鉢巻きや襷などヤオ族の衣装をまとい新郎の役を演じた。
娘達の踊りの輪の中で
花嫁の顔を覆っていた赤い被りを取ったり、
プレゼントを交換したり、
踊ったり、
首に腕を回して契りの杯を干したり
新郎役の私は花嫁と娘達の輪の中で甘い香に酔わされていった。
最後に花嫁からお尻をつねられたり、
お尻でどーんと突かれたりして
儀式が終わった。
私は若い娘達にすっかり圧倒され若い気持ちになってしまった。
長髪ヤオ族
ヤオ族の村は天下第一長髪村の看板を掲げている。
ヤオ族の女性は一生のうち2度しか髪を切らないそうである。
長い髪をぐるぐる巻いて頭上にまとめて巻き方によって未婚、既婚(子供のありなし)の区別をしている。
ぐるぐるを解くと床とどくことあまりありすごい。
手入れは米のとぎ汁を発酵させたもので髪を洗っているとのことである。
大きなイヤリングや銀の腕輪もヤオ族の特徴である。
2006年3月に広西壮族自治区と湖南省を9日間旅して来ました。
このレポートは、龍勝の棚田とヤオ寨の部分をまとめたものです。
少数民族の村を訪れるとなぜか懐かしさが込み上げます。
中国は行くところ行く所で新たなおもしろさが発見できます。
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