中華人民共和国/広西チワン族自治区
桂林市

漓江下り


 (2006.3.13)

小雨にけぶる漓江の景色は山水画である

五指峰

桂林はなんて言っても漓江の船下りである。
漓江の流れは青羅の帯のように奇峰の間をぬって下り
水面に碧玉の簪の姿を落とす。
竹江から陽朔まで約4時間の船旅は
旅人を山水画のなかに引き込み時間の流れを感じさせない。


広州の新白雲空港はめっぽう豪華で立派でばかでかい。
空港内の金龍酒家での夕食は味が私の口に合って美味かった。
20時20分桂林に向け出発。21時27分桂林両江空港へ到着した。


桂林市の玄関口両江空港

両江空港は桂林市の玄関です。
地方の空港というような地味な雰囲気を感じます。


桂湖飯店が桂林の宿

桂湖飯店
桂林市街は南北に流れる漓江の西側に開け、市内に西清湖、宝賢湖、麗沢湖など湖がたくさんある。
桂湖飯店は西清湖の辺に建ち建物は赤いネオンで縁取られて鮮やかで派手である。
ライとアップされた公園と橋
夜風に誘われて飯店を出ると、西清湖と宝賢湖を結ぶ水路に立派な橋がかかりライトアップされて目を楽しませてくれた。
また、湖岸は散歩道は木々が繁り市民の健康増進と憩いの場になっている。散歩する人の姿はなく湖面を渡る夜風が気持ち良かった。

翌朝バスで観光船の船着場がある竹江桟橋へ向かう。
バスの窓からも奇峰の峰々を楽しむことができる。
桂林市街から竹江桟橋まで小1時間かかった。
桟橋は外国人観光客を乗せる観光船が何艘も繋留されていた。
繋留された観光船の甲板を渡り歩いて乗船する観光船にようやくたどり着いた。
9時17分観光船は小雨でけぶる桟橋を出航した。
曇り空の天気も一役かって漓江の景観を引き立たせてくれる。      


蝙蝠山

出航して間もなく
断崖に2羽こうもりが羽を広げてわれわれを祝福してくれた。


望夫石

右側の山腹にある岩は若い母親が子供を背負って
夫の帰りを待ち望んでいる姿に見える。
兵隊にとられた夫の無事の帰りを待つというような
夫の安否を思い待ちわびると姿である。


観光船と竹のイカダ

地元のひとの水上の足は竹のイカダである。
物売りや漁業を営む姿は昔も今も変わりがない。
子供達が元気に泳ぐ姿はさすが3月では見られない。


観光船に横付けする物売のイカダ

竹のイカダが観光船に近づいて横っ腹に接岸
観光客に食べ物や飲料、土産物を売る


奇峰の間をぬって流れる青羅の帯

送桂州厳大夫(韓愈)
蒼蒼森八桂 茲地在湘南
江作青羅帯 山如碧玉簪
戸多輸翠羽 家自種黄柑
遠勝登仙去 飛鸞不暇驂


黄布倒影

二十元紙幣の絵柄もなっている
奇峰竹林がくっきりを江に映る
船上でうっとりさせられるすばらしい景色でした


13時20分陽朔へ到着4時間の船旅は終わった。
陽朔の船着場は大勢の物売りが待ち受けていてごった返した。
洋人街など観光開発が進みこの街は西洋人のバックパッカーに人気があるようだ。


2006年3月に広西壮族自治区と湖南省を9日間旅して来ました。
このレポートは、桂林の漓江下りをまとめたものです。
漓江の船下りは2回目です。
前より観光船の性能が良くなり乗り心地もよくなりました。
また船数も増えて旅行客も格段に多くなりました。
絶景は昔も今も変わりません。しかし、人々の生活は変わったようです。
昔のほうが素朴でゆったりとして船旅を楽しめたように感じました。

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