JUKI SPUR30
ブラザーのミモレを20年以上使ってきた。
機械的故障は自分で治し、液晶画面の交換を修理業者にしてもらって現在に至る。
液晶の反応が悪くなり表示が薄くなってきた時はもう買い換えたい気持ち100%だった。
糸調子もコンピューター制御で、液晶のタッチボタンを押すとピッと音はするのだが
本当に糸調子が変わっているのかも判然としないし、とにかくも〜コンピューターは
ご免だという気持ちになっていた。
刺繍ミシンなのでとにかく針棒が弱くて厚物は苦手だ。
内部は基盤と配線だらけでめんどくさい。
裁ちめかがりやボタンホールなど何でもできるので重宝している。
20年以上経ってはじめてペダルを買う。
何という使いやすさ、もっと早く買えば良かった。
バイクのサドルを自作したいなどの理由もあって職業用ミシンを検討する。
とにかくコンピューターは嫌いなのでなるべく自分で修理できる機械式を探す。
とは言っても予算の都合もあるのでなるべく安いヤツか中古を物色。
中古はどこに不具合があるかわからないし、それほど安くもない。
で、SPUR30に決定。
一番安くて何も付いていないヤツ。
シンプルなデザインでJUKIだし まぁ安心できるだろう。
太い針を数種類揃え数ヶ月使っていた。
サドルを縫うには押さえの上がり寸法が少し足りないので3mmほど削り15mmくらいまで上がるようにした。
返し縫いレバーと針上下ボタンが右側なのが使いにくい。
そこでこの二つをどうにかしようと設計を始める。
返し縫いボタンは配線を左に持ってくるだけなので心配無い。
問題は返し縫いレバー。
工業用ミシンのように針のすぐ右側にレバーを移動できないか
しばらく考えていたが、レバーではストロークも長くなってしまい
工業用ミシンのようにボタン感覚で押すという操作にはできそうもない。
そこでレバーの軸にアームを取り付けそこからワイヤーでペダル操作
できるように考えを変える。
構造が決まれば設計はすぐだ。
アームを作りワイヤーは自転車のブレーキワイヤ、ペダルは自作。
アームの作動範囲とペダルの踏み込みストロークの具合はまだ改良の
余地はあるがとりあえず完成。
ワイヤーは1.8mのままなので使い勝手をみて長さを決める。
右足でスピードコントロール。
左足で返し縫いペダルという状態になった。
針上下ボタンの型番はJF-15CKCGNP2で150円ほど。
丸型で直径14mm厚みは5mm。
ストロークも短くてクリック感も程良く使いやすい。
それを両面テープで針の右上 ボディー下端に貼り付け。
配線は左側カバーの中を通し中の基盤の本来の針上下ボタンのコネクターに差込。
初めはソレノイドでボタン式にしたかったのだがペダルの方が両手が自由になる分こちらの方が良かった。
ただ自動糸切り付きにしておけば良かったと後悔中。
ミシン糸ケース。
左のは小さいコマ専用で9個6列X2で108個。
右のは大きいコマも入る9個7列X2で126個。