白馬岳


「お花畑」の元祖がこの白馬岳(しろうまだけ)である。さすがにその規模は本州一で、特別天然記念物に指定されている。
大雪渓を登るコースはそんなに危険な個所はないが、3000m級の山だけに、ちゃんとした登山装備が必要である。初心者は軽アイゼンをつけて登った方が無難。

猿倉から山頂まで約6時間。山頂付近には、2軒の大規模な山小屋がある。最低山中1泊は必要。下記の私の記録では天狗山荘に泊まっているが、これは変則的なもので、本来であれば朝、猿倉を出て、ゆっくり花を見ながら登り、1日目に山頂の2軒の小屋のどちらかに泊まり、2日目は一気に白馬鑓温泉を経由して猿倉に戻るコースをとることになる。白馬鑓温泉からの下山の途中に1個所鎖場があるが、注意して下れば大丈夫だろう。

アプローチ

JR白馬駅より松本電鉄バス乗車、約50分、猿倉下車




8月14日(金)《雨》猿倉〜大雪渓〜白馬三山〜天狗山荘

 
  猿倉5:30発 。雨とガスの中、雪渓を登って行く。雪渓なら、別に雨でも道が悪くなるということはなく、登り易さは同じだ。雪渓が切れるとお花畑の登場。そして雨も霧雨程度になり、ここからは、高山植物の図鑑を手にしながらの楽しい登りだ。予想通り雪も花も例年より多く残っている。

 10:20村営頂上宿舎着
。このガスの中、白馬岳頂上へは行ってもしょうがないのでパス。外来食堂が奇麗で居心地がいいので、ストーブのそばで1時間程、体や服を乾かしながら食べたり飲んだりする。

 11時すぎ、雨はやんだので、カメラを出して杓子岳方面に出発。小屋の前はウルップ草がいっぱい咲いている。白馬岳から杓子岳間の稜線はなだらかで、登山道の両脇が密度の濃いお花畑になっており、これでガスがなければ、最高の雲上の散歩道だ。ここの特長は、いろいろな種類の花が混じって咲き乱れていること。クルマユリのオレンジ、ミヤマタンポポやミヤマキンポウゲの黄色、ハクサンイチゲやオンタデの白色、ハクサンフウロヨツバシオガマ、テガタチドリのピンク色、ミヤマトリカブトの紫色等等・・・・色とりどりの色彩が楽しめるのである。

 杓子岳、白馬鑓ヶ岳も頂上を無視して通過。だから白馬三山縦走とは言えないな。花の撮影に夢中で頂上どころぢゃない。もうひとつのお目当ては白馬鑓温泉だが、明日の天気はよくなりそうなんで、下ってしまうのはもったいない。それにあそこの小屋は温泉目当ての人で、どうもこみそうな気がする。ということで、今日は下りずに稜線上に残ることにする。うまくいけば、明日は小屋近くでご来光、そして露天風呂からの雲海が見られるかもしれないからね。で、唐松岳方面に行きすぎる形になるが 天狗山荘 にむかう。 (14:45着)

 天狗山荘の近くは、コマクサの大群落と夕日が楽しめる。岩と砂ばかりの環境ではコマクサやクモマスミレの独壇場だ。途中、ライチョウのヒナが目の前で遊んでいるので座り込んで見ていたら、耳元をヒュィーーーンと凄い速さでかすめるものが。高山でおなじみ最も速く飛ぶ鳥アマツバメだけど、耳元かすめられるのって初めて。いつも高い所を飛ぶ姿しか見たことない。それから1時間以上、ヒュウィーーンと風を切る音と華麗な舞いを楽しんでいたのだった。

【天狗山荘泊】

8月15日(土)《晴れ》天狗山荘〜白馬鑓温泉〜猿倉

 天狗山荘を6時前に出発。膝の痛くなるような急な坂を下りる。途中の大出原というところにも見事なお花畑がある。ここではクルマユリが目立った。7:40、白馬鑓温泉に到着

 300円払って早速小屋の前のプールみたいな露天風呂へ。ここは男のみで、女性用風呂は小屋の中だ。ガスもすっかり晴れ、温泉につかりながら雲海に浮かぶ山々が眺められる。展望という点からは、最高、これぞ嘘偽りなしの雲上の露天風呂だ。
 ところが、これからの下山路がだらだら暑い道で折角風呂入ったのに、また一汗かかないといけない。猿倉までよそ見せずひたすら歩いただけなのに3時間。あんまりおもしろい道ではない。猿倉からは行きと同じくバスで白馬駅へ。

さすがに白馬は、他とケタ違いに、花が多かった。特に今年は残雪が多く、今までで一番にぎやかなお花畑を楽しめた。他所のお花畑は、1種類の花で群落を作る場合が多いのに、白馬岳〜丸山の稜線では、もういろんな種類の花が、いりまじって咲き乱れ、とても奇麗だった。 【注】下のリストは、あんまり信用しないでね。たぶん、抜けているものや、間違いが多いと思うから・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 


高山植物リスト

【白馬三山〜白馬鑓温泉〜猿倉】1992.8/14〜8/15

アオノツガザクラ、イブキジャコウソウ、イワイチョウ、イワギキョウ、イワツメクサ、イワベンケイ、ウサギギク、ウルップソウ、エゾシオガマ、オタカラコウ、オニシモツケ、カンチコウゾリナ、クモマニガナ、クモマミミナグサ、クルマユリ、クロトウヒレン、コマクサ、コメススキ、シコタンソウ、シナノキンバイ、シモツケソウ、シラネニンジン、シロウマアサツキ、シロバナヤマホタルブクロ、タカネシオガマ、タカネスイバ、タカネスミレ、タカネナデシコ、タカネヤハズハハコ、タテヤマアザミ、チシマギキョウ、チングルマ、ツガザクラ、テガタチドリ、トウヤクリンドウ、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、ハクサンシャジン、ハクサンフウロ、ハクサンボウフウ、ベニバナイチゴ、ミソガワソウ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマアワガエリ、ミヤマオダマキ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマクワガタ、ミヤマコゴメグサ、ミヤマタンポポ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマダイモンジソウ、ミヤマトリカブト、ヤマルリトラノオ、ヨツバシオガマ、  


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