素人園芸顛末記


園芸事始・・・このページについて

高山植物図鑑 お花畑ガイド 猫の額花壇 EnglishGarden

一応「自然派」サイトというウリの当「ばあどらんど」でしたが、突然、園芸のページ出現です。他人様がどう思おうと「ナチュラリスト」を自称する私めは、元来「花は野にあり愛でるもの」をモットーとしておりました。しかし、これは表向きの口実。実は、生来ずぼらな私は、毎日せっせと生き物の世話なんぞできないのであります。なにしろ今まで枯らせた鉢物数知れず、私の手元に置いた鉢は天寿を全うしたためしがないので、触っただけで枯らせてしまう「悪魔の手」という不名誉な称号まで貰う羽目になりました。

そんな私ですが、2年前、狭いながらも庭ができたのをきっかけに一念発起、園芸に挑戦することにしました。といっても初めはプランターに買ってきた苗を植えるだけという簡単なものからです。これがやってみると生長していく植物に結構愛着がわいてきます。人間の手が入っているといっても、殺風景な街の中にささやかな緑を提供することには違いないし、いろんな昆虫が訪れてくれるのも意外な発見で楽しいものです。

庭仕事の素敵な友だちしかし、園芸の指南書を読むと、花を咲かせるためにやれ間引きや花がら摘みだとか、雑草の駆除、害虫の駆除と、自称自然派の私としては、なんか抵抗ある記述が多いんですね。そんな私が出会った素敵な本が「庭仕事の素敵な友だち」アリソン・M・スターチャー著、澤口たまみ訳(筑摩書房1997)。ここでは、庭を単なる花壇から、自然界のバランスを取りいれた小さな生態圏に変え、庭仕事をしながら自然観察もしようという提案がなされています。鑑賞用植物以外の雑草や虫をはじめとする小さな生き物を敵視するのではなく、むしろその中の有用なものを呼び寄せ、彼らの力を積極的に借りて庭作りをしようというものです。もちろん、庭の規模も違いますし、天敵になる生物も違うので日本でそのまま実践することはできませんが、自然派にとっては魅力的な提案ですね。
こういうナチュラル・ガーデンのルーツは今流行のイングリッシュ・ガーデンにあるようです。但し、今、日本で流行しているイングリッシュ・ガーデンは、この本が目指しているものとは違うようですが・・・・。ま、それはそれとして、たまたま、昨年イギリスを訪れて本場の英国庭園も見てきたので、それも少し紹介する予定です。


ちょっとカッコいいことを書きましたが、私の当面の目標は、まだまだ上記の理想のレベルまでは達していません。なにしろ、とりあえずは、なんでもいいから自分の植えたものを枯らさず最後まで世話できることなんですからね。ですから、このページ、園芸の参考になるようなものは何も提供できません。私と同レベルのよっぽどの素人が同病相憐れむまたは安心の糧にするか、ベテランの方が笑いのネタにするかどちらかの使い途しかないでしょうね。

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猫の額花壇盛衰記(1998年〜)

今月の猫の額花壇

これって常識?園芸素人NG集

イングリッシュ・ガーデン見聞記



もうひとつ素敵な本に出会いました。「マツボックリが笑う日」ダニエル・ブライヤン著、池 央耿訳(翔泳社1998)の著者が過ごす庭は、まさに私が理想とする庭です。1年のうち半分を客船の航海士として世界を経巡る著者は、一念発起して都会から田舎に移り住み、自分の思い通りの庭を造ります。それは他人から見れば草ぼうぼうの雑然とした庭です。なにしろ、このブライヤンさん、雑草が生えても抜かず、スズメバチが巣を作っても駆除せず、ハリネズミやリスや鳥を人間の客と同じようにもてなす方なんですからね。おかげで、この草ぼうぼうの庭は昼間の庭いじりの楽しみはもちろん、真夜中にも自然のオーケストラという楽しみを提供してくれるのです。
楽しみはこれだけではありません。他にも、笑うマツボックリ、涙を流すキショウブ、奇蹟のキノコ、ハリネズミ記念日など、狭い庭で見出される自然の神秘と、それに対する著者の無上の歓びが語られます。
お気づきのようにこの本は、単なる園芸の実用書ではありません。園芸の実際に役に立つことは一切書かれていませんから。しかし、著者の言うように、自然とのつきあい方を指し示してくれ、自然の神秘を探索する歓びを教えてくれるという意味で、精神的な意味での実用書ではあります。ぜひ一度読んでください。


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