コミケットの理念



 


最近、私はよく「コミケットの理念では…」と言う様になったので
取りあえずコミケットのサークル申込書に掲載されている
コミケットの理念を書き写し掲載しておこうと思います。
(ただし、少々長いです。)

ーーーーーこれを書くにあたってーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コスプレ撮影会イベントが流行する事により
インターネットの普及も手伝ってかレイヤーの数が膨張し
私達の間では常識であったコミケットの理念を知らない人が数を増して
当時は常識だったので言わなくても良かった「コミケットの理念では…」と言う事を
言わざる得なくなって来たこの現状を非常に危険な状況にあると感じているからです。
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私達はコスプレ表現で直接、金銭のやり取りは行いませんが著作物を使用します。
著作法は申告制でありますが
衣装製作や着用して写真に撮るや
自己のアレンジなどそれらは全て著作法の内容にあてはまります。


ですが、「営利を目的としない志し高い理念と目的を持ったファン活動」をしていると
アピールして来たからこそ
私達の活動は目をつぶって来て貰えたのだと思います。


コミケットは同人誌即売会の場ですが
それは同人誌もその表現の一部に過ぎずコスプレも
コミケットの理念に沿った表現の一部であると訴え続けて来た歴史があります。

1987年にコミケでコスプレ表現が始まって
ずっとコミケを模倣とした同人系イベント等からコスプレ表現が
同士では無く邪魔者扱いをされ続け

1997年にやっと
コミケット52カタログ上で初めて
「コスプレを表現として認める」と掲載されたのです。


コスプレがコミケットの理念に沿った表現の一部であるならば
「コスプレには興味あるけど同人誌は買わないし興味無い」と言わずに
知っていて欲しい


私達が何をして何を目的にしているのかを


それを失えば「我々の活動は只の盗作集団」に落ちぶれてしまうのだから…



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●マンガ、アニメ、ゲーム、小説及びその他周辺ジャンルにおける表現の可能性を追及する
  場としての同人誌、営為の結実としての作品、
  それを一般に向けてアピールする場がコミケットです。
  基本的には同人誌、制作物の展示即売会と言う形をとります。

●プロジンや既製の物にはない新しい形での表現を求めていく創作活動、
 研究したり楽しんだりするファン活動を行う人たちの為に、
 出会いの場を提供し、それを通じて刺激を与えていく活性剤の役割をコミケットは持ちます。
 即売会の形を取ったコミュニケーションの場、
 マンガ、アニメファンの社交場としての意味も同時に持つことでしょう。


●コミケットは、マンガ、アニメ、同人誌に関わる人たちがコミケットを必要とする限り、
 何らかの形で恒久的に続けられていかねばなりません。主催団体であるコミケット準備会は、
 いかなることになろうと、形態が変わろうと、そうした「場」を用意し続けていくことを
 自らに課していきます。

●場であることを前提としている以上、
 コミケットに参加の意志をもつサークル、
 人全てを容認し、受け入れていくよう努力しなければなりません。
 物理的限界へ挑戦する意志を準備会はもつことになります。
 (但し、他人に迷惑をかけたり、場の運営に支障をきたすような意図を持っての参加は
  見合わせてもらう場合があります。)


●コミケットは企画参加者としてのサークル、
 読み手、受け手としての一般参加者、
 そして準備会の三つの構成要素として行われるマンガ、アニメ、etc.のファンの交流会です。
 コミケットをとり行うのは全ての参加者であるというのが基本であり、
 参加者全員は全て平等であらねばなりません。

●コミケットは、表現において自由な場であらねばなりません。
 それについては自由を守る立場を貫いていかねばなりません。
 表現に限らず自由な空間であるために、
 参加者の自主性と共に各自のモラル、マナー、常識、自覚が必要となります。
 コミケットという場をより可能性のある物にしていく為に、
 参加者は全員、場を維持していく立場で参加してもらう事になります。
 また、会期中は、参加者それぞれ個人の責任において活動してもらう事になります。


●コミケットは場、容器、であるが故に、参加者、本、状況の変化によって
 その内実は変わり続けていくことになります。
 コミケットの変化とは、即、参加者の変化です。
 あらゆる物を受け入れ、提示することによってのみ、形をみせていくことになります。

●コミケットは法的規制のあるもの以外については、表現、作品に立ち入らず、
 個々の運為、表現を流通させていく事を目的とします。
 準備会は、運営上最低必要の形でしか規制を行わないようにしていきます。

●コミケットは一般に向けて開かれた場であり、
 同人誌の「現代」をきちんとアピールしていく事に努力します。
 偏見やマイナスイメージを取り払っていく事が必要です。
 あらゆる個々の「表現」の自由な流通、表現のネットワーク構築に向けて、
 世界まで視野に入れた形での展開を目指すことを考えていくことになります。
 また、同人誌に関する情報や資料の整理などを始め、
 コミケットを核にしたあらゆる作業に取り組むことも考えていく時期に
 きているのかもしれません。

●コミケットは趣味的サークル活動の延長に位置しながらも、
 出来るだけ公的「システム」そのものへと至る道を模索していると理解してくださるよう
 お願い致します。
 
●コミケットは営利を目的とせずマンガ、アニメなどに関わる
 アマチュアのために力を貸していくシステムであり、
 ひとつのムーブメントとして自らを規定します。

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まとめてみました↓
(あまり簡略化すると掻い摘んで勝手な解釈になりがちなのであまり短く出来ませんでした)

★自由に表現可能とする場を提供する

 (・但し法に触れるものは規制対象)
 (・自由な空間だからこそ作り手は作品に責任を持つ事を自覚する)

★同じ趣味の人達との出会い・コミュニケーションの場を提供する

 (・間違えば孤立や仲間内で留まりかねない趣味表現を
   他者との交流を通し刺激し合って更なる表現の可能性を広げる場)
 (・他者との交流により、常識や他者を思いやる心を育成する場)
 (・自分自身を認めて欲しいならまず他者を認める努力が必要、
   それは人と人が理解しあえる一歩となります。)

★全ての参加者は平等であり、即売会を構成する一人である。

 (・現代で言う「オフ会」の巨大化したようなものです。)
 (・企業が行う営利目的のサービス形態の中にないからこそ
   各自が責任と自覚をもってそれぞれが「やりたい」「存続して欲しい」と言う思いから
    場の維持が出来るものであり、場と言うのは会場のみにあらず
     私達の世界を守り維持することにつながります。)
 (・その心を各自で持てばロケに行っても野外に行っても
  「我々がやって良い事、悪い事の分別がつくようになります。」)

★一般人へ理解されるように頑張ってみる。

 (・閉鎖的趣味の傾向であるからこそ内へ内へ入り込もうとしまいがちな所があります。
   それにより多種多様な誤解や衝突が生じます。))
 (・コミケやオタク文化を守るためには、コミケやオタク文化にに興味のない層に、
   コミケやオタク文化は「貴方達にとって有益な物です」と伝える努力が必要。)
 (・コミケットの理念による結果は社会こそがコミケに学ぶ事が山ほどあります。)


  ・3日間で60万人以上も収容する超大型イベントなのに
   他のイベントに比べ救急車の発進率が非常に低い

  ・この大人数を統率できるイベント運営の手腕、参加者、スタッフの手腕ーetc
   (例をあげたらまだまだ沢山あります。)


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これらを踏まえて
私達はひとつのコミュニティー(共同体)と成り得ます。
私が「同士」や「仲間」と言う単語をよく使うのはそうした意味があります。


このまま志しや理念を持たない膨張が続けば
コスプレの排除運動が起こると私は予測しています。

ロケ地やイベント施設で
一度使えた場所が使えなくなるという事は
その使えなくなった場所の所有者達はコスプレの敵に回るという事です。
使えない場所が増えると言う事は敵の数の増加を意味します。

コミケットの理念を持たない活動をコミケットの理念は保護しません

某スポーツの優勝チームのファンが優勝した時に川に飛び込む等の行為をした場合
「川に飛び込んだ人達は祭りに便乗しただけの人達で本当のファンでは無い」と宣言されます。

上記のような事が膨張的に頻繁に起こるのであれば
「似たような事をしていても私達とは違う!」と当時、性風俗コスプレと同人のコスプレが
混同されていた時に行われたように「私達の活動とは違う!」と声を大きくしていくでしょう。

もちろんそうした運動が始まれば私もその運動に加わります。


現時点では知ろうにも知る機会や場所が無かった人達が殆どだと思っています。
現在の環境もあまりよくないと思っています。

「コスプレは楽しければ良い」=問題を起こした人も同じ考えだと思います。
「若い人が新人が」=世代交代が激しい世界です。何度も同じ事を繰り返して来ています。
          アニメや漫画は本来、中高生達に向けられている物が多いです。
          若い人のせいにして私達の世界をロートルだけの閉鎖空間の世界にしない
          為にもちゃんとルールやマナーなどを継承する努力が必要です。


私が「コミケットの理念では…」とよく言うのは
著作法と上手く付き合っていきながら
(著作法も知的財産を守る上で大切な法です)
ファン活度を続けて行く為の先人達が練に練り上げた思想だからなのです。


故に「オタク文化」を唱えるならば
それに携わる創作活動を行う者は
「●我々が基準とするべき常識」であり「●我々が知っておくべき常識」なのだと
私は思っています。

コミケットに行く行かないではありません
同人誌を買う買わない興味ある興味無いではありません
そうした思想を持って2次創作3時創作をしているかどうかです。

性風俗のコスプレと同人系のコスプレの大きな違いはこの一点です。

最近では客寄せの為にコスプレが利用される野外イベントも増えて来ましたが
その裏で商売などが行われているのなら
企業で言うならば「コスプレと言う看板」で客寄せしているような物です。
もう少し解りやすく言うならば
「遊園地とかに許可無く既存のアニメや漫画のキャラクターで
客寄せしているのと同じと言う事」

私自身、イベントを開く時に遊園地や施設を貸して頂く時は
確かにそうしたビジネス交渉から入ります。
ですが、それは入り口に過ぎず
真に理解して頂きたいのはコミケットの理念であり思想であり
その先にあるものです。
(上記で記したコミケット理念の「★一般人へ理解されるように頑張ってみる。」の部分です。
「有益」とは金銭面の事だけにとらわれた物ではありません)




理念も思想も持たなければ
それが著作物を扱うならば「我々は只の盗作集団に落ちぶれてしまう!」
だから、この一点だけは忘れずに


買うだけの人も見るだけの人も
作る人、着る人が消えれば買う事も見る事も出来なくなるのだから


より多くの人達(一般人も含め)が
コミケットの理念を知り理解して
皆がこの世界を末永く楽しめて未来と社会への希望となる事を願います。

2011/11/05
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