注意!業界専門用語を主に集めたものなので、一般の解釈と異なる部分があることもあります。

ゴムひも、ゴム紐、ゴムヒモ


あ行 

アレルギー(ラテックスアレルギー)
 ゴムアレルギーがある方が、ごくまれにおられます。ゴムのあたる部分がかぶれる事があります。

異型糸
 正確には“異型断面繊維”といいます、断面が扁平、十字形、三角形、星形等、通常の断面(多くは円形)と異なった断面を持つ繊維。
 異型糸は、繊維の性質は全く変化がなく、感触を変化させ、光沢のあり、光を乱反射させるので透けにくいといった特徴をもつ。又、多くの溝によって毛細管現象を利用し水分を吸収拡散させ乾きやすくする“吸収即乾繊維”もこの異形糸の一種です。また、デッドエアを多く含む用に作られた、人工羽毛と呼ばれる繊維もこの異形糸の一種と呼べます。
 ゴムひもでは、光沢を出したいときによく利用され、最近では下着類のウエスト等に吸収即乾繊維を使う織ゴムを使用することも出てきました。

糸ゴム
 ゴムひもを作成するときに使う細い糸状のゴム、ゴムテープと同様の作成方法で、断面が正方形の“角ゴム”。ラテックスを薬液の中に抽出して作成する“丸ゴム”(通称 ラテ)等がある。
 ゴムひも作成するときは、扱い易さと、複数本使う糸ゴムを均等に引っ張れる用、複数本を引っ付けて“リボンスタイル”にして使用する。

入り率(ゴム入り率)
 ゴムひもの中にゴム自体が入っている割合。
 例えば、10cmのゴムひもの中に8cmのゴムが入っている場合は、80%の入り率となる。(ゴムひもを分解すれば分かる)
 通常、入り率が高いほどよく伸びるゴムひもとなる。入り率を低くすると、引きは強くなるが、伸びが悪く、スリップインの危険性のあるゴムひもとなる可能性が高い。
 芯ゴムに横巻きゴムが使われている場合は、横巻きゴムもばらさなければ分からない。

ウーリー糸

黄変(黄ばみ)
 主に紫外線(日光や蛍光灯)で、白系統の色が黄色く変色すること。
 実際は素材や付着物質が変色しているので、どんな色でも黄ばむのだが、濃色では色がじゃまをして目立たないだけである。素材劣化の目安にも・・・
 特にナイロン素材は黄変しやすいので注意が必要。特に生成は、漂白した白より黄ばみやすい。
 →劣化画像

か行 

生成
 主に糸の仕上げていない生のままのもの、白(晒)とは異なる。天然繊維は大体淡いベージュや極薄茶、合繊はくすんだ白っぽい色が多い。そのまま使用すると、黄変する事も多い。ナイロンは非常に黄変しやすいので、白(晒)にするか(脱色(漂白)したもの)、精錬加工するかします(白でも黄変するが)。ポリエステルは比較的黄変しにくいので、白や生成の商品でも使えることがあります。
 『オフ(白)』や『生成』は、生成をさす場合、生成精錬、オフ色染色した商品とごちゃごちゃになっているので、必ず確認してください。

黄ばみ黄変

吸水即乾繊維(吸水拡散性素材)
 異形断面繊維の一種で、繊維の断面をYや★の様な形にし、その溝の毛細管現象と大きな表面積を利用し、水分を素早く吸収し、広げる事により早く乾かしてしまうことのできる化学繊維。
 商標−テクノファイン(旭化成・ポリエステル)、モイスファイン(東洋紡)、キュープ(東レ・ナイロン)、ダクロンQD(デュポン)等。
 当初は、夏場用のスポーツアンダーウエアや山用の下着の生地使われていたが、最近では生地だけでなく紐やゴムひもなどにも使われ始めた。ただし、通常のナイロンやポリエステルに比べかなり割高な繊維である。


合成ゴム
 ゴム性弾性をしめす高分子化合物。耐久性において天然ゴムより優れているものもある。イソプレン、ポリウレタンもこの一種である。

ゴム(天然ゴム・NR)
 ゴムの木が、分泌した乳液(ラテックス)を固め作った生ゴムに、亜鉛華・炭酸マグネシウム・カーボン-ブラックなどを加え、硫化させて作ったもの。
 伸びが、600〜700%と非常に大きく、しなやかで、伸長回復性に非常に優れている。その点ではポリウレタンより大きく勝っているが、逆に耐久性では劣る。

ゴム入り率入り率

さ行 

(晒し)<サラシ>
 真っ白のこと、白は染色では出来ないので、漂白します。
 白をより白く見せるため、薄いブルー(ブルーホワイト・BW)にすることもあります。
 黄変しやすい素材(ナイロン、ウレタン)もありますので、注意(特に紫外線)が必要です。

スリップイン
 芯ゴムが、ゴムひもの切り口から、ゴム自身の縮む力で、ゴムひもの内部に入り込んでしまう事。
 ゴムを伸ばしたときに起きやすいが、入り率の低いゴムの場合は、そのままの状態でも、スリップインしてしまう場合がある。
 ポリウレタンの方が、天然ゴムよりスリップインする可能性が高いと言われている。

た行 

タルク
 ゴム糸、ゴムテープ、輪ゴム等を作成するとき潤滑剤に使う滑石(昔道路に絵を描いたりしたロウ石も同じ物)の粉。
 タルクがないと、ゴムが裁断機等の機械にひっついたり、ゴムどうしの切断面が再固着したり作業に支障がでてきます。
 タルクは、湿気を吸うと硬化しますので、手や衣服に付着した場合は石鹸水で洗い落としてください。
 天然鉱物なので、20〜50ppmの鉄分を含みます。少量の通常使用では全く問題はありませんが、たくさん使用すると検針器に反応する場合も考えられます。

反巻き<タンマキ>(反物)
 織りゴムの仕上げ形状で、2〜3cmの芯(稀に芯なしもある)を中心にロール状(レコード盤状)に巻いた物。幅の狭く、柔らかいものは、崩れるので適さない。だいたい30m巻きである。30mを示す単位でも使われることがあります。
 ただし、23mという取り扱い単位の商品(一部胛ゴム)もあります。
 巻き始めの部分に強い巻き癖がつく場合があるが、つぶれ難く、積み重ね保管しやすい。
 レコード巻きともいう。

デニール
 化学繊維の太さを表す単位には、デニールが使われる。
 デニールとは、9,000m当たりの重量(g)を意味します。たとえば、2,240デニールというと、9,000mで2.24kg(1kg当たり約4,000m)の化学繊維のことを言います。太さ(断面)は、化学繊維によって密度が様々なので○○デニールは断面が□□mm2と言うことではありません 
 ちなみに、天然繊維は番手(#)によって示されます。よって、ゴムひものゴム部がポリウレタンのものは、○○デニールのコールゴムとかの使い方をしますが、天然ゴム使用なら△△番手の平織りといった言い方をします。
 最近では、デシテックス(10,000mあたりの重量(g))が用いられることが増えてきました。

天然ゴム(NR)ゴム

な行 

伸び
 ゴム(ゴムひも)を、目一杯伸ばした時の倍率。2.5倍伸びというと、10cmのゴムひもが、目一杯伸ばしたら25cmになったということ。
 天然ゴムの素材自身で、約6〜8倍、ポリウレタン弾性繊維で4〜6倍ほどである。ゴムひもの場合は、ごむの入り率や、糸の関係等、製作時に調整できる(だいたい2〜3倍ぐらいが多い)。

は行 

番手(#)
 番手とは、天然繊維の太さを表す単位で、1インチ(25.4mm)の何分の一かということです。たとえば#50(50番手)というのは、1/50インチで0.5mm、42番手なら1/42で0.6mmと言った具合です。天然ゴムや、綿糸等の天然繊維に使用します。
 合成繊維(ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリウレタン等)はデニールで表します。

フェストン
 織りゴムの仕上げ方で、通常は、箱の底から箱幅いっぱい使用して織りゴムを立ててたたんでいき、一段一杯になったところで、ひとつ上の段に同様にたたみ積み重ねていく。反巻きに比べ、カットロスがあまりでず、経済的で、作業も連続で出来る為効率的である。しかし、たたんである端部にたたみ癖がつく場合がある。垂れ流し仕上げ同様に、乱暴な取り扱いで、たたんであるゴムが荒れると、絡まってしまう可能性がある。

ポリウレタン弾性繊維(スパンデックス)
 伸度が、550〜800%とひじょうに大きな合成繊維。弾性が良い為、ゴム糸の代替え品として普及してきている。
 ゴム糸より強度があり、耐熱・耐光・耐油・耐薬品・耐久に優れ、軽く、染色ができ、縫製に強く、細いものができる等、非常に優れた製品である。
 ただ、伸度・伸長回復性・しなやかさが、ゴムよりおとり、なおかつゴム糸よりかなり高価である為、高級衣料品や、劣悪な環境で使用する 商品に使われている。
 また、他の化学繊維同様、熱によって溶融する。そのため、熱には弱いが、それを利用して、ポリウレタンのテープ等は、自身を融着させることが出来る(つないだり、輪にしたり出来る)。
 通常、太さ(単位)はデニールで表します。
 商標−ライクラ(デュポン)、オペロン(東レ)、エスパ(東洋紡)、スパンデックス(旭化成・富士紡)、モビロン(日清紡)、ベルロン(旭化成)

ボビン(ボビン巻き)
 ゴムひもを筒状に巻く糸巻状の芯(または、巻かれた物)。さまざまな大きさ・形態のものがあるが、ゴムひもに使用する物は、軸長約15cm、両端抑えφ10〜15cmぐらいの紙製がほとんど。
 巻ける量は、ゴムひもの幅や、厚みによって異なるが、大体100〜200mぐらいが多い。幅20mmを超えるゴムひもは巻きにくい。

ポリプロピレン
 オレフィン系の熱可塑性合成繊維。非常に軽く、耐薬品性に優れ、強度もあり、吸湿性がない。
 商標−パイレン(三菱・東洋紡)、ポリプロ

ま行 

モジュラス(引っ張り強さ)
 ゴムの引く力。100%モジュラス(100%M)とは、ゴムを2倍に引き伸ばすのに必要な力。50%Mは、1.5倍での力。ポリウレタンは、伸長回復が遅いため、伸ばしてすぐから徐々に値が大きくなる(伸ばしてすぐにもとの大きさに縮まない)。
 引きが強いゴムの事を、“ハイモジュラス”のゴムと言う。

や行   

横巻きゴム

ら行 

ラテックス
 ごむの木の分泌乳液。生ゴムの原料。
 糸ゴムの、丸ゴムをさす言葉でもある。(例:ラテの40→丸の糸ゴムの40番手の事)→糸ゴム

レコード巻き→反巻き

わ