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− デロス島旅行記−

ギリシャの美しい島々の風を 写真・水彩画・旅行記でお楽しみください。
エーゲ海の風をお尋ねいただき有難うございます。


What's new *** NEW!2000年11月26日最新更進日 ***

deros.JPG [2]デロス島-遺跡の無人島

9月26日。(旅5日目)
 今日はデロス島に行くことにした。ミコノスからは小船で40分。かなり揺れる。
 島そのものが遺跡であり、一種の博物館であるデロス島には。宿泊施設はない。 島内には博物館が一つ。その隣にはカフェがあり、スナックや飲み物を買うことはできる。
 私は直接、港にデロス行きのチケットを買いに行った。出発30分前になると、チケットブースに人が立ち、チケットを売る。はずなんだけど…、 いない。隣のブースはガイド付きツアーのチケットがもう販売しはじめているけど…。 10分前になって、やっと男の人が来た。私は往復の船代 1900Dr.(約800円 )だけ支払い 船に乗り込んだ。
 船には他に日本人のハネムーナー1組と欧米の若い男女3人。それと、犬が乗り込み、出発となった。 船はひどく揺れた。私は平気だったが、ハネムーナーの奥様は青い顔をして辛そうだった。 それを心配そうに見つめるご主人。仲いいなぁ。と思った。 あまり波の強い日は欠航することもあるらしいが、私たちの乗った船は、なんとかデロス島に たどりついた。
遺跡の無人島  

更新日(2000/11/27)


 奥様はほっとしたらしく、顔色が少し良くなっていた。 この頃にはハネムーナーともうちとけて、 一緒に遺跡までまわってしまった(気がきかないでゴメンナサイ)。
 島は、すぐ足元に貴重な遺跡がゴロゴロしていた。 酒の神バッカスの彫刻などきれいに残っているものもあったが、風化しているものも多かった。 歩くと巨大化したいもりがそこらじゅうで移動した。
 植物は乾いた土地を這うように広く、低くはえている。 遺跡の間から小さな白い花がたくさん咲いていた。  BC7世紀頃に建てられた神殿や建造物は繁栄や略曝を繰り返し、やがて廃虚となった。
 ハネムーナの奥様は、この旅行をとても楽しみにしていたらしく、 ご主人が「早く寝なさい。」と言っても山積みされた遺跡の本を離さなかったらしい。
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  酒の神バッカスの彫刻

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更新日(2000/11/26)


9月26日。(旅5日目)
島には博物館もあった。 博物館の中で、奥様は感動して泣いていた。 「本当に遺跡が好きなんだなぁ。」  外に出た私たちは、カフェで休むことにした。私はネスカフェ・フラッペを飲みながら足元にすりつく黒猫を見ていた。  守り神のように立つライオン像が風雨にさらされ思ったよりやせて見えたのを思い出していた。  この島にも伝説がいくつかある。その中に、「聖なる湖」の伝説があった。  全能の神ゼウスは浮気症。レト神もその恋の相手だった。やがて、ゼウスの子を身ごもったレトはゼウスの妻ヘラの嫉妬によって出産の場を失う。  そこでゼウスはエーゲ海に漂う浮き島を引き上げ、固定し、レトのお産の場とした。 そして、産みおとされたのが、アポロン(太陽神)とアルテミス(月の女神)である。  その島がデロスであり、出産の場がこの「聖なる湖」であるといわれている。
博物館  

更新日(2000/11/26)


 湖に1本、生えているシュロの木は、レトが出産のときに  その身をもたれさせていたものだと伝えられている。  私はすごく、このシュロの木によりかかりたくなった。  特に理由はないが、なんとんなく、そう思った。私は希望どうり、  この木によりかかった。  シュロの木はとても大きく心が落ち着いた。  
 思ったより時間をかけて回ったので古代劇場やセラピス神殿のある山側までは、  見れ無かったが満足していた。


伝説さえも本当にあったように感じるのは、シュロの木の現存と、 生活排水の無い透明で青い無人島の海のせいなのか…。  
 エーゲ海の太陽の強さに、荒々しいほど強く波がかがやいていた。

つづく

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  「聖なる湖のシュロの木」
deros1-8.JPG
遺跡の無人島、デロス島の海


ギリシャのワイン
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 (2000年11月08日〜)

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