夜想


暗い部屋のなか明かりもつけずに、キリテはひとり窓辺に立って、じっと闇をみつめていた。

静かな時間の中、彼女にはじめて会ったあの時を思い返す。
ひっそりと、言葉もなく、夜だけが流れていった。



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