様似・戦争の記録第2集−7

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あとがき

様似の漁民が、太平洋戦争での、道内初の民間人の犠牲となった事件、釧路沖での多宝丸撃 沈事件の聞き書き「多宝丸の悲劇」を、「様似・戦争の記録」第二集として発行します。
戦後五十年が過ぎ、遺族会などの解散が報じられるなかで、戦後五十年を機に、戦争を記録 する会を結成し、戦争の被害などの記録を収集しようとする活動は、マスコミでも取り上げら れました。「もう、あとには引けない」と、責任の重大さを痛感しています。
関係者の死亡、高齢化が進み、「今のうちに、聞き取りをしないと、戦争の悲劇は、記録で きなくなる」という「あせり」もあります。
幸いにも、会員はじめ、町民のみなさんのご支援、励ましに支えられ、また会の活動や「様 似・戦争の記録」集の発行に、様似町当局からも「ふるさと創生補助金」申請を認めていただ き、取材や資料収集も含め、財政的にも大きな援助となっています。
本書「多宝丸の悲劇」の発行は、現存者の西村利春氏はじめ、遺族や漁業関係者のご協力の たまものであり、心から感謝致します。また、いちいち名前をあげませんが、写真、資料を提 供をくださった多くの方々にもお礼申し上げます。
なお、三上印刷の松井氏には、「これでは、印刷所でなく、出版社だ。こんなに校正し たのは初めて」といわれるほど、再三の校正に応じていただき、編集にもたずさわっていただ いたことを書き添え、感謝いたします。

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