ジャズ・ベース教則本の紹介

昔の名著  もどる  DTM・ビデオ コピー譜



※当初は、ほぼオススメ順にならべてましたが、最近は、「新しく紹介する本」を先に並べてます。
※オススメ度の☆印を付けてみました。多い方がオススメということです

※アマゾンから購入する場合、定価より高い「中古品」にご注意下さい

田嶋真佐雄「ジャズ・ベース・ラインの作り方 2&4ビート 初級>中級」(中央アート出版社)2008 ☆☆☆☆
田嶋真佐雄「ジャズ・ベース・ラインの作り方 2&4ビート ボサノヴァ 中級>上級」(中央アート出版社)2009 ☆☆☆☆

いいと思います。この本でステップ踏んで練習していけば上達すると思います。
譜面プラス注釈というスタイルで、音使いも、指のポジションも、ステップ踏んで徐々に…となっています。
押さえる指番号やポジションが最後まで丁寧に書かれているのが、ジャズの教則本では珍しいと思います。
また、2冊目ではよく演るセッション曲をいっぱいとりあげています
欠点は…うーん、2冊買うと高いのと(1冊税抜き\2500)、付属のCDが打ち込み演奏なことかな
でもたぶん売れてると思いますし、タイトルからして検索にもすぐ引っかかると思います

村井俊夫「ベースラインの構築法」(中央アート出版社)2008 ☆☆☆☆

整然とした理論でラインを追求したい人向け。力作です。紹介が遅れてすみません。浜瀬元彦さんの著作が好きな人なら読んで面白いと思います。
副題は、秘話静穏(おっと誤変換)じゃなくて…「非和声音と開放弦」。
前半は、昔からクラシックの理論書に登場する「非和声音」でベースラインを解説しています。
後半は、ウッドベースの演奏を念頭に、開放弦をラインにいかにとりいれるかを解説しています。
「倚音」って主に強拍に位置するんじゃなかったっけ?というのが気になりました。
amazonでは、なぜか、音楽書−ジャズ−ベースとは別なジャンルに登録されているようです

Chris Matheos「ジャズ・ベース・ライン」(エー・ティー・エヌ)2001 ☆☆☆

2007年に増刷されたのを買いました。本のサイズが小さいので楽譜屋で見逃さないように。
英語の副題は、FAMOUS JAZZ CHORD PROGRESSIONS。日本語の副題は、スウィング、バップ、ブルース、バラード、リズム・チェンジ、他。
メインタイトルはそのものズバリだし、副題からするとてんこもりの中身かと思えば、実はシンプルな内容で約40p。すぐ読み終われて、基本の譜例がのってて、毎日の練習の指慣らしに使うならいいかも。
ただし!…8p以降は本を横にして読まなければならないので譜面台に置くには不便なのだ。 CD付き。amazonでは、シリーズ名の「クイックガイド〜」からタイトルが表記されています。

「はじめてのジャズ・ベース」(リットーミュージック)2009 ☆☆☆☆☆

副題は、「カラオケCDでジャズ・セッションを体感」。
リットーさんの「はじめての〜」シリーズは、ピアノトリオ用のものが、ベース練習用にも使えるということで星4つをつけておりました。アルトサックス用、ギター用、と続編が発売され、なんと、ベース用のがついに発売されました。ふつう、ジャズのカラオケではベースはバック演奏なのですが、なんと!ベースのためのカラオケCDつき。円送付、あ違った、演奏譜ももちろんついています。
ベースラインの説明というより、カラオケ練習効果を体感してみて下さい。
あと、選挙区、あ違った、選曲が、4ビートの定番曲のほかに、クラブ系にも配慮して16ビートのもあるのが特徴かな。
ということで5つ星。
(最近、5つ星を連発していますが、要するに立ち読みしてみて3つ星以下の教則本は買わない〜紹介しないことにしたということ。でも同じ出版社からいい本をだすと、同じ政党から候補者出してるようで、読者を奪い合う気がしますが…)

須長和広「スイスイ弾ける!ジャズ・ベース・ナビゲーション」(リットーミュージック)2008 ☆☆☆☆☆

最近発売されたオススメ本。
エレキベースを念頭にしているので4つ星にしようかと思いましたが、「本」全体としてデザインや文章や構成や説明の切り口がGOOD!だと思いました。よって久々の5つ星決定!
本全体を通して1項目は見開きページにおさめ、左ページに譜面、右に解説。譜面はタブ譜ありで、コードのルート音から見た度数も表記されてます(これが重要!)。理論的に高度な事柄もさらりと取り上げ、とにかく盛りだくさんの内容。エレベ用にですが左手や右手の奏法解説もあり。後半には4ビート以外のリズムやスタンダード曲のライン例、ベーシストの譜例なんかもあります。
他のコード進行や実際の曲に応用する際の例題や復習問題などはないのですが、それは読者の努力次第。例題だらけで分厚くなってるような教則本よりこっちの方がいいと思います。
CD付き。

「JAZZ LIFE特別編集 JAZZ BASS 2008」(三栄書房)2007 ☆☆☆☆

またまたまた、続編でましたー!

「JAZZ LIFE特別編集 JAZZ BASS 2007」(三栄書房)2006 ☆☆☆☆

またまた続編でましたー!(ジャコパスの表紙がかっこいい)

「JAZZ LIFE特別編集 JAZZ BASS 2005-2006」(三栄書房)2005 ☆☆☆☆

下記のものの続編。これから毎年出るんでしょうか?
雑誌「JAZZ LIFE」に連載されていた納浩一さんの連載の9回目〜16回目のがのっています。それだけでも価値あり。オススメです
こういう、雑誌の号外みたいなものは後で入手しずらいので、出たときに買っとくべき
ま、今はネットでもいろいろ買えるようになりましたが…

「JAZZ LIFE特別編集 JAZZ BASS BOOK ジャズベース2004」(三栄書房)2004 ☆☆☆☆☆ 

雑誌「JAZZ LIFE」に連載されていた納浩一さんの連載が8回分のっています。連載時から注目していたのですが、とってもいいです。(9回目以降のも含めて1冊の本にしてほしいなぁ)
他にも、楽器の紹介、アンプやピックアップなどの紹介、ジャズベースの歴史、ベース名盤ガイドなどがてんこもりですので、教則本ではないのですが総合点で最良の品と判定いたしました。
雑誌コーナーにあると思うのですが、正式タイトルがどれなんだかわかりづらいですね
あえてもの申せば、練習のとき使うには本が開きづらいかな

「はじめてのジャズ・ピアノ・トリオ」カラオケCD強化編(リットーミュージック)2003 ☆☆☆☆

これ、タイトルのとおり主にピアニストのためのピアノ・トリオ練習用教則本なんですが、ベースの譜面付き、CD付き、よく演奏する曲がほどよいアレンジで仕上がっている、ということでオススメです。
ベースラインの解説はありませんが、標準的なほどよいラインです。譜面をそのまま弾いていれば練習になります。
ピアノなど他のメンバーとともにジャズを学んでいくのに重宝すると思います。
※最近、この続編でサックス用のも発売。

BASS STANDARDS(HAL LEONALD) ☆☆☆

なかなかいいと思いますが、コピー譜なので、こちらにのせました

いきなり!Jazz/Latin/Funk ベース(自由現代社)2002 ☆☆☆

タイトルにある3つのジャンルのベースライン例がのっています。説明や譜例が簡潔でわかりやすいです
ジャズについて説明してるページ数は少なめ。本の大きさも小さめ

Jay Hungerford「ウォーキング・ジャズ・ラインforベース」(エー・ティー・エヌ)2002 ☆☆☆☆

久々の「オススメ!」。ブルース、リズムチェンジ(Bb循環)、にスタンダード楽曲20曲、というとてもいい選曲。それぞれ模範のライン例がのってます。系統だてた説明と、その説明をあまり逸脱しない範囲でのセンス良いライン(よく、説明もなく高度なラインや手くせのラインを紹介する教則本ありますよね)。私のHPでも使ってる、コードのルートを基準にした数字付けもあり、とてもわかりやすいと思います。しかもドラム、ピアノ入りのCD付き。〜最近、エーティーエヌさんがんばってますね

Paul Westwood「ベーシスト事典 ベース・バイブル」(エー・ティー・エヌ)2002 ☆☆

こういう題名の本があると、買えと脅迫されてるみたいで・・・
ジャズだけでなく、世界の音楽に精通しようと思ってる方なら重宝するかも
8ビートや16ビートのほかに、アフリカとか南米とかのリズムのベースラインもたくさんのってます
分厚い本ですが、4ビートのラインは実は36p〜46pだけ。説明はほとんどありません
なぜか、最終ページには書名が〜事典ではなく「〜辞典」と表記されてます。CD2枚付き

「はじめてのジャズ」(リットーミュージック)2001 ☆☆☆

副題は、「セッションで困らないための必修スタンダード50曲」
これ、ベースの本ではないんですが、スタンダード10曲の模範演奏CD付きなので、耳コピでもするといいと思います。(ソロの入らないマイナスワン演奏のトラックはベース音が聴きやすいです)
本の前半はジャズの教則本で、後半が楽譜集になってます。
(追記)カラオケ演奏CDの曲数をふやした改訂版が最近出たようです。2枚のCDに30曲入ってます。オススメ!

「ブルースコード進行パターンブック ベース」(ヤマハ)2001 ☆☆☆

さすがヤマハという感じの理路整然としたわかりやすさ。11pまでは説明で、12p〜95pはベースラインの譜例がのってます。
7種類のブルースコード進行のパターンを、よく使う6つのkeyで譜例をのせてるんですが、ページの色分けとkey表示がややこしいかも
コード(変換の)パターンはあくまでも<例>ですので、セッションの時にどれかのパターンを繰り返して弾いたりするのはやめましょう。

Ed Friedland「ビルディング・ウォーキング・ベース」(エー・ティー・エヌ)1997 ☆☆☆☆☆
Ed Friedland「エクスパンディング ウォーキング・ベース・ラインズ」(エー・ティー・エヌ)1999 ☆☆☆☆☆
Ed Friedland「ベース・ビルダーズ ジャズ・ベース」(エー・ティー・エヌ)1999 ☆☆☆☆

久しぶりに良い教則本にめぐり合いました。(1999.9.27書き込み)
私の購入した上の1冊目は、英語版+日本語解説書付き、というものでしたが、 好評のためか、今は

「ビルディング ウォーキング・ベース・ラインズ」

のタイトルで完全日本語訳版もでています。
説明・譜例・課題のバランスがいいですし(しかもCD付き)、 今までどう解釈(説明)したらいいものか迷っていた音使いについて、 納得のいく説明がありました。
「エクスパンディング〜」は、続編で、さらに高度なライン作りの考えを紹介しています。
表紙の写真でわかるように2冊ともエレキベース用?なのが、ちょっとくせものかな。
これらが好評だったためか、3冊目の本も出てます。3冊目は「ビルディング〜」と似た内容で、ラインの解説は少し内容が減ってます。1冊目と2冊目をセットで買うか、3冊目だけ買うといいと思います。

中村新太郎「実例ジャズ・ベース・ランニング104」(リズム・エコーズ)1999 ☆☆☆☆

5冊分冊で発売。
ジャズでよく演奏する曲の、2〜4コーラス分のベースライン譜例がのっています。
全部で104曲!力作ですねえ。
それぞれの曲でよくやるイントロやキメのフレーズものっているのが便利
系統立てた理論説明はないですが、譜例の終わりにある注釈はGOOD。
全体的にとても実用的で、オススメです。(でも1冊1,800円なので5冊買うと・・・)
TAB譜付きも出てますが、さらに値段高いです。
(追記)最近、改訂版出たようです。(どんな改訂なのか、知ってる人は教えて)

Jim Snidero「ジャズ・コンセプション リズム・セクション ベースライン」(エー・ティー・エヌ)1999
(同)「イージー・ジャズ・コンセプション 〜」 ☆☆☆

付録のCDに、本文中の譜例の「バンド全体の演奏」が収録されているのがGOOD!
(ふつう、CDが付いていてもベースの音のみですよね。)
著作権をクリアーする裏技?なのか、ジャズでよくやる曲と「似た曲」を著者が作り、「似た題名」をつけて譜例としてのせ、CDで演奏してます。(ジャズやってる人なら原曲わかると思います)
ベースラインについての説明は、残念ながらありません
(追記)この本の続編?のような「イージー・ジャズ・〜〜」というタイトルのものも同じエーティーエヌから出ており、その本にはベースラインについての説明もあるので、そっちの方がいいかも。

jazzLife別冊「直伝!コンテンポラリー・スタンダード」(立東社)1993 ☆☆☆

おすすめ本。
p.76からp.89までに「ベースラインの組み立て方」がのっています。
わずかのページ数なのですぐ読めるし、なにより内容がGood!
「実は2ビートの方がむずかしい」という意見にも共感を覚えます。
この本に連動したCDが別売されてます。ジャズ・スタンダード曲11曲を演奏してます。(いまも手に入るCDかどうかは不明。僕は後輩からもらいました)

浜瀬元彦「ベースライン・ブック」(全音楽譜出版社)1987 ☆☆☆☆

おすすめ本。
きちんと理論的に書かれているのが気に入ったところ。
この本ぐらいではないでしょうか?まともにベースラインを論じているのは
ただし独自の理論すぎるのが難点で、他の理論とのつながりがうすいです。
この著者は次の著作「ブルー・ノートと調性」では、下方倍音列に傾倒したようです。
運指の本も出してます。ベース教室の広告もよく雑誌で見かけますね。

伊藤伸吾「スタンダード・ジャズ・ベース」(中央アート出版社)1987 ☆☆☆☆

理屈はいいからとりあえず、という人におすすめ。
ひたすらベースラインの譜例がのっています。
選曲、ライン、ともに良いと思いますが、理論的なことは書かれていません。 同じラインが何度も出てくるのが難点かな?
コードの第何音を使っているか数字を自分で書き込んでいくと良いと思います。

根市タカオ「目で見てわかる ウッドベースの弾き方」(東京音楽書院)1994 ☆☆
稲垣 護「はじめてのウッドベース」(リズム・エコーズ)1996 ☆☆

楽器についての説明にもページをさいているのがこの2冊。
譜例中のコード・チェンジしているところに、 チェンジしたコードネームが書いてあればもっといいのにと思います。

チャック・シアー「インプロバイザーズ・ベース・メソッド」(中央アート出版社)1987 ☆☆

英語版の原本とその日本語解説本の2冊セット。
レコードからのコピー譜がのっていたので買ってしまった。高かった。
現在、この続編(ベース・ソロ)が出ています。

William Curtis「A Modern Method for String Bass」(Berklee Press Publications)1964 ☆☆

これは、なんとアメリカのバークリー音楽院のテキストです。
どうしても欲しかったので、ヤマハで取り寄せてもらいました。
書いてあるのは、ごくふつうのことでした。

マーク・イーガン「メソッド・オブ・モダン・ベーシスト」(リットー・ミュージック)1996 ☆

ベース・マガジンで連載していたもの。運指トレーニングが主な内容。
最初の数ページに書かれたウォーキング・ベースについての説明が簡潔で良いかも。

野村恒夫「ジャズ・ベース・ランニング・ノート」(ドレミ楽譜出版社)1996 ☆

あまりいい本とは思いませんが、また、版を重ねて出版されているようです。

W・ヌーンズ「ジャズ・エレクトリック・ベース」(エー・ティー・エヌ)1991 ☆

日本語訳がなんとなくぎこちないような気がします。CD付き。
ロック・ベースや、エレキ・ベースの教則本はこのほかにもまだあります。
DTM関連の書籍はDTM・ビデオのページにのせました。