4.就業時間の短縮 03/09/06

お盆休み明けに、試したい事があったのでやってみた。
それは、題にもある「就業時間の短縮」です。

私の工場は、一応今まで 8:30〜17:30となっていました。
午前の休憩は5min、昼1h 午後の休憩10min
実質7時間45分です。

それを、大胆に 8:30〜17:00
AM休憩10min 昼1h PM休憩10min
と、実質7時間10分としてみました。

試験的に2週間これでやってみました。

すると、親も私も驚くほど効率が上がったんです。
まず、朝は始業30分前から今まで通り、準備をするのは変わりません。
(準備とは、機械の暖気や工場の空調といった簡単な段取りですこれは早くやる必要はないのかも知れませんが)

そして、変更してからは
@仕事の速さが変わった(量産物は数量が多くなった)
A手が空いてる時間で清掃するようになった(社長も)
B休憩の時間が以前よりきっちりした

少なくとも私が感じたのは3点です。

時間を短縮した事で、各自の仕事の要領が良くなったみたいです。
私的には、以前は「どうせ残業するんだから休憩もちょっと長めに」なんて
思っていたんですが、「終業時間まできっちりとやって終わりにする」になりました。

適当さが無くなったんですね。
時間に余裕を作ってしまうと、必ず効率が落ちる良い見本かもしれません。

きっちりやる=仕事を終わらせるではなく、”終わりに出来る”と考えるようになりました。

つまり、10個の物を全部やる遂げるのではなく、9個でも終わりに出来るとしたのです。
納期的な問題も出てきますが、この2週間は10個の物を10個終わらせる事が出来たのです。

そして、私の場合ですが、黙々と作業をするのではなく、仕事が終わったら
「あれしよう、これやろう」と時々考えるようになりました。
すると、作業が単純(量産)なものは、順調にこなす事が出来たのです。
(量産は、誰がやっても何時でも同じ品質の物が出来るようにしてあります、素人がやっても。そこまで辿り着くのが大変なんですが)
そう思えるようになると、母にも機械を安心して任せられるようになりました。

で、私の手が空くと。
手が空けば、違う仕事に着手出来ます。

それを繰り返して、1週間が終わりました。
すると、今まで1週間に150個しか出来なかった物が230個位になったのです。

数が出来れば、母も納品に何時でも行かせる事ができます。

以前から、今までの拘束時間は、必要ないと思っていました。
しかし、社長である親父に話すと
「自分が決めた時間でやれば良い、俺は俺でやるから」
と、言われ踏ん切りがつかなかったんです。


他人に迷惑を掛けなければ、自分の思った通りやればいい。
そこで駄目だったら諦めて、また違う事をやればいい。

いわゆる「駄目元」です(笑)。

考えて能天気にやれば、後悔しないような気がします。



しかし、人間のメンタル次第で結構変化があるもんですね。




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