石の造形工芸


   Stone Arts and Crafts    山口 雅山

活動   生活の中の石    嫁いだ石
音楽

プロローグ

石は地球草創そのものである  人類の、道具・器は石に始まる  
土器が造られるようになり根気と時間を要する石は造られなくなる。
   

          
    

  

人は皆一般的な社会通念
既成概念の範囲内に生きている
それを守っていると言うべきか、
依存しているというのが正確か?
神々は自由に伸びやかに
生きてられるに違いない!
 
 
  
「神々の酒宴」     

 工芸大賞コンペ出展
  (中国産六方石)

先土器時代の素晴らしく完成された石の器を目にするとき、
その頃の人が石を加工しようとする動機に、
その硬さのうちに永遠な存在を見いだしていたであろう事は容易に想像できる。
石に対する畏敬の念を読みとると同時に、
多大な時間を要して敢えてそれらを細工したことを思うと
普遍なる物を求めてやまない人の情念に、驚きと大きな感動を覚えからだが震えるようである。
The first tools and utensils used by humans were made from stone. Since the beginning people have put much time and effort into the creation of stone goods. When I see the beautiful and perfectly sculpted artifacts, that have survived thousands of years. I can imagine the awe and admiration people had for the stone .This admiration of what gave people the endurance to perceiver and works for endless time to create these masterpieces.

石は硬い。本当に硬い。今なら工業用ダイアモンドを埋め込んだ、素晴らしい工具があるから
石の加工はそれほど難しくはない。
それでも加工のある段階・局面ではその硬さの故に苦労する。
私は便利な道具を使わせてもらうが、原始時代の人々の根気と忍耐に思いを巡らせながら、
100分の1の真剣さで、彼らに近づきたいと思う。

 作歴
 金沢は日出ずる方位の静かな山村釣部町に生まれる
           騒がしい東京は早大で美術史を学ぶ

   56年 4月 金沢市千木町にて工房を開く
   63年 5月 北国アマ美展 工芸新人賞
    3年 8月 名古屋創彩会展 新人賞
    5年 1月 日本工芸美術家連盟 花の器展大賞
       6月 広田美術画廊にて
           墨画 田中正人と二人展
       6年 2月 花のうつわ展 審査員
       6月 金沢市工芸協会会員
平成 7年 4月 広田美術画廊にて
           書家 久田 鶴峯と二人展
    8年 9月 蛇の目ギャラリーにて個展
           第9回石の造形工芸展
       10月 兼六園大茶会 茶道工芸展
           奨励賞 (抹茶碗)
    9年 2月 東茶屋街 茶房  「一笑」にて
           加賀友禅 久恒 俊治と二人展
   10年 11月 北陸中日美術展(石彫)
            兼六園大茶会 (抹茶碗)
            事情が生じ以来鳴かず飛ばず

   18年 12月 創作再び始めますのでよろしくお願いします
            心機一転、努力する所存に御座います

 石はある程度の厚みがあれば陶磁器よりも強いが
 これだけ薄くなると
焼き物に比べて丈夫ということはありません
 取り扱いは慎重に願います。
 重さは500g以内に押さえれば
 実用に問題はないと思われる。



 湯通しした後、冷めにくいので
 抹茶碗には適していると思われる。
             

                   背景白山山頂の夕日

  抹茶碗  銘 「遍出流」
    兼六園大茶会
        (台湾産鞍馬もどき?)

花入れは、どんな石でも割れる原因になるような線が入っていない限り、使えますが、
ーもっとも割れを防ぐ方法なり、水のしみこむのを防ぐ方法はありますがー
抹茶碗やお皿、酒器などは、硬くて組成の細かい石が適しています。熱さ、冷たさによる熱膨張率の違いにより割れの原因になるので、かなり石質を吟味しなければなりません。
芸というか、景色になるような線なり模様は有ったほうが良いと思うが、それが割れる原因になるものかどうか                                         の見極めがとても難しい!

    県立美術館 平成14年(北陸中日美術展)

    工芸家の肖像

黒や白以外の石で硬くなおかつ粘りけのある茶碗に適した石をさがしてます。
情報だけでも!
それを手に入れることが出来た場合には自然石の一輪挿しを進呈させていただきたいと思います。

サンプルとして直径15センチほどの大きさの石をお送り願えれば最高!

土器以前の石の器に関する文献、図版の情報をお寄せいただければ有り難いです。
ご協力お願いします。 m^_^m

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                                    平成9年11月11日