競馬狂想曲


重賞回顧:第45回有馬記念

Last Update:20.03.2001

【有馬記念】
◎テイエムオペラオー     1着
○トーホウシデン     15着
▲マチカネキンノホシ   14着
△ナリタトップロード     6着
△メイショウドトウ      2着
△ホットシークレット     8着

コラム再開にあたって、このレースを語らずして、2001年の事は語れないと思い、やはりこのレースから。
ここ2年程、中山で観ることができなかった有馬記念ですが、今回は中山で観ました。

レースは大逃げ宣言をしていたホットシークレットの出遅れがすべて。
逃げるべき馬が逃げなかったことで、スローペースのゴチャついた展開で、こうなると古馬初対決のトーホウシデンや精神面に課題を抱えるマチカネキンノホシにとっては、かなり辛い展開でした。3コーナーあたりで、すでに私の馬券は終わってました。

テイエムオペラオーもこの展開では苦しいだろうと思って、ターフビジョンで確認したら4コーナーでもやはり後ろ。直線に向いたところでもまだ後ろ。私はゴール板後方斜後ろあたりで観てました。ちょうど馬群に突っ込んで行ったあたりで、視線をターフビジョンから馬場の方に移したら、するすると青い帽子(オペラオー)が馬群を割って抜け出し、坂を上って来るのが見えた時にはもう驚愕してました。
久々に凄いものを見たという感じで、場内もしばらくはレースの余韻がなかなか冷めてませんでした。 競馬場では最終レースが終わり、阪神の最終レースが終わった後でさえも、何か異様な空気が残ったままのような気がしました。オペラオーの怖さを感じたレースでした。

1年間王道を歩んでの無敗の偉業を達成したならば、個人的には欧州を目指して欲しいところですが、2001年も国内でのレースに専念するとのこと。「日本で馬券の買えないレースに出すつもりはない」というオーナーサイドの考えは、一つの信念としては尊重できますが、勝つべきレースをすべて勝ってしまったオペラオーにとって、もはや日本で走る意味はないというのが私の考えです。より強い相手を求めて欧州へ渡るか、さもなくば種牡馬入りするかのどちらかでしょう。
オペラオーの父オペラハウスはジャパンマネーで買い漁ってきた馬の1頭だけに、その後継種牡馬と目される最強馬が、父の故郷に錦を飾るがごとく欧州のビックレースに挑戦するのは、悪い話ではないと思います。

昨年のグラスワンダーの凡走のように、オーナーサイドの思惑が強く出過ぎるとロクなことが起こらないが競馬の世界だと思ってます。


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