競馬狂想曲


重賞回顧:第20回ジャパンカップ&第1回ジャパンカップダート

Last Update:02.12.2000

【ジャパンカップダート】
◎ユーカー          8着
○ウイングアロー       1着
▲ロードスターリング     3着
△ファストフレンド      5着
△タマモストロング     12着
△サンフォードシチー     2着

軸馬を間違えたというところでしょうか。
ウイングアローは、その強さは認めても、近走はイマイチ信頼度に欠けるきらいがあったので、本命にはしませんでした。

ユーカーは、日本のダートも含め、流れにうまく乗れてなかったということでしょう。逆にロードスターリングにとってh、レギュラーメンバーがすっ飛ばしたハイペースが幸をそうし、スムーズな競馬ができたのだと思います。抑えでとれたと思ったんですが。

一部でロードスターリングの評価は低くて、「こんな馬に勝たれたら日本の恥」とまで言い切る評論家もいたりしましたが、あのハイペースで3着に粘られるあたり、現在の日本のダートのレベルなんてこんなものという気がします。ウイングアロー、サンフォードシチーはともかく、重賞を勝ちまくっているファストフレンド、タマモストロングは見せ場すら作れなかったわけですし、ドバイなってまだまだという気がします。

【ジャパンカップ】
◎ファンタスティックライト  3着
○テイエムオペラオー     1着
▲ゴールデンスネイク    10着
△エアシャカール      14着
△エラアシーナ        4着
△アグネスフライト     13着

スローの上がり勝負でも差し切れるのだからオペラオーはもう怖いものなしですね。有馬もよほどのことがない限り大丈夫でしょう。

そうなると来年はどうするんでしょうね。
陣営は海外に色気はもっていないようですし、もし全部勝ったら、来年も日本で走る意味はないですよね。下手に現役続けるよりは引退して欲しいです。 個人的には押しも押されぬ日本のチャンピオンホースとしてヨーロッパで1年走って引退して欲しいですけど。これからそういう雑音も増えてくると思いますが、それをすべてはねつけたら、それはそれで逆に調教師をはじめ陣営の姿勢はすごいと思います。

ファンタスティックライトは直線、期待させてくれました。
ハナ差で馬券も逃してしまいましたが、予想通りの走りをしてくれたという点では満足ではありました。エラシーナの4着も、あながち的外れではなかったということで、良かったと思います。
それより、惨敗した4歳馬ですが、どうなんでしょう。クラシックホースがここまで惨敗して、立ち直った例ってあまり聞きませんよね。いくら何でもフタ桁着順はひどすぎますね。後に尾を引きそうで、負け方が悪すぎたような気がします。

ジャパンカップも今年で20回とそれなりの節目を迎え、テイエムオペラオーの完勝を見ると、そろそろ日本馬に◎を打たないという信条も改めようかという思いがなきにしもあらず。
私は基本的にジャパンカップでは外国馬を中心視してます。日本馬の地の利が言われて久しいですし、サンデーサイレンス、ブライアンズタイムといった世界的種牡馬の血脈が導入され、日本競馬のレベルも上がっていることは事実でしょう。しかしながら血統をやるようになって、配合の妙味を感じさせられるような馬は、まだ外国馬の方が多いような気がしますし、競馬に対する姿勢、考え方など、日本と外国には、まだまだ歴然とした差があると思ってます。
ですから、せっかく遠征して来る以上は、輸送の不利も克服して、あざ笑うかのような強さを外国馬には見せて欲しいというのが、私の気持ちの根底にはあります。私が本格的に競馬を始めた頃のジャパンカップは、ルドルフ以降の最強馬と目されていたタマモクロス、オグリキャップ、スーパークリーク、メジロマックイーンあたりが「どうしても勝てなかった」レースでした。スローで上がりの競馬になったとはいえ、メジロマックイーンがゴールデンフェザントに並ぶ間もなく交されたのを府中で目撃した人間としては、最近のジャパンカップは日本馬が簡単に勝ってしまう、という点で面白みはないです。

今年から賞金が倍増されたみたいですけど、そろそろ費用こちら持ちの招待競走という形式もやめて、賞金をその分だけ増やして、破格の世界最高賞金を誇る芝のチャンピオンホースを決めるレースにしてしまえば、勝負がかった馬がたくさん来てくれると思うんですよね。
いっそのこと世界のレーススケジュールでもそれほど大レースの組まれてない春先にやってしまえばと思うんですけどね。やはりブリーダーズカップがネックになっていますし。日本は天皇賞の春と秋を入れ替えてしまえば何とかなるような気がするんですけど。


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