競馬狂想曲


重賞回顧:第61回菊花賞

Last Update:10.25.2000

対抗-本命ですから、予想としては及第点でした。

【菊花賞】
◎トーホウシデン       2着
○エアシャカール       1着
▲アグネスフライト      5着
△ダイワバーミンガム    12着
△エリモブライアン      3着
△ヒシマジェスティ     11着

トーホウシデンは、マヤノトップガンと類似した配合で、トップガンほどの素軽さはないですけど、「無事に夏を越したら菊はこの馬」とダービーの時から決めてました。
それだけに、してやったりの感はあります。
単勝も持っていたので、儲け損なったの感もなきにしもあらず、、、
(欲を言えば、キリが無いですね。)

田中勝春はミス無く乗ったと思うし、4コーナーで先団に居たときにはシメシメと思ったんですが、武豊がそれ以上にうまく乗ったという感じでしたね。
右にササる馬だから、ラチを見せる形に持っていったのは見事でした。
エアシャカールの次走はJCとの報道もありますが、左回りの府中でもうまくいくとは思えません。ただ、この世代ではトップクラスの実力を証明した形となりました。この馬の良さは、の良さを生かす米国血脈で固めているわけでもない。母の母方にHerbager×Ribotが入る上に血統表中の8代から9代にかけてのクロスのかかり方が強烈なことだと思っていますし、軽快なスピードに富むというよりも重厚で鈍臭い印象を受けます。それだけにしぶとさが最後で生きたレースになったと思ってます。スペシャルウィーク級とは思えないけど、古馬になっても大成はすると思います。

2着のトーホウシデンは、あの展開で勝ち切れなかったのは、やはり痛い。とりあえずステイヤーズS〜ダイヤモンドSあたりを使って、来年の春の天皇賞を目指して欲しい馬。
アグネスフライトは、一部報道にもあったように、前走の反動と、距離も少しあるのかもしれないですね。この馬は府中でこそ切れると思ってます。

さて、今週はいよいよ、秋の天皇賞。
ただ、あまり良い思い出が無いというか、獲った覚えがないです。
強いてあげれば、92年に3着ヤマニングローバルの複勝をとったぐらいですかね。この時の14.1倍は、秋の天皇賞の複勝最高配当だったと思います。でもこれはグローバルが好きだったから獲れた馬券でした。
ミスターシービーが競馬の入り口だった私にとっては、シービーの初年度にして最高傑作のヤマニングローバルは、競馬を始めてからずっと追っかけて、馬券をつぎ込んできた馬でした。
3歳時に快勝したデイリー杯3歳Sのゴール直後に右前脚を骨折。主戦の武豊が来年のG1を4つ(三冠+有馬記念)を逃したと言ったのは、有名な話。ボルトを埋め込む手術が施され、5歳の夏に復帰し、凡走を繰り返した後、この前年のアルゼンチン共和国杯を快勝し、鮮やかな復活を遂げました。有馬記念5着の後、明け6歳で目黒記念(当時は2月)にも快勝。ただ右前脚にボルトを入れたままのため、右手前でコーナーを回る右回りでは結果を出せず、その後は、日経賞〜天皇賞(春)〜宝塚記念と凡走を続けてました。
宝塚の時なんて、13頭中13位。その日、私は府中にいたのですが、全着順がターフビジョンに6頭ずつ表示されていって、最後に13位のグローバルが1頭だけ表示された時には失笑を買ってました。
結局、宝塚のレース中にも軽度の骨折をしたため、秋の天皇賞はぶっつけで臨むことになりました。しかしやっと左回りで走れることと、後楽園のWINSで観た調教VTRが素晴しく良く見えたので、今度はいけるという気はしてました。でも複勝しか買えませんでしたが。人気も何しろ前走が前走なだけに、18頭中15番人気でしたが。
ダイタクヘリオス、メジロパーマーがつつき合い、それにトウカイテイオーが絡んでいく超々ハイペース(確か1000mの通過が57秒ぐらいだったと思う)で、先行馬総崩れの中、道中6〜7番手でよく踏ん張ったと思います。グローバルより前で競馬をしていた馬はすべて消えたわけだし。このレースで一番強い競馬をしたのは、グローバルだと思ってます。さしずめ勝負に勝って、競馬で負けたというところでしょうかね。
ちなみにこの好走に気を良くして、次も左回りとばかりにジャパンカップでもしこたま買ってスリました。
グローバルはこのレース以降、輝きを取り戻すことは残念ながらありませんでした。最後は確かダートの平安Sだったと思います。調教駆けする馬で、当時最強のメジロマックイーンと併せても退けをとらない調教横綱でしたから、ダートをということもあったのでしょう。


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