競馬狂想曲


重賞回顧:第5回秋華賞

Last Update:10.17.2000

完敗でした。かすりもしないとは、まさにこのこと。

【秋華賞】
◎シリクプリマドンナ   10着
○ニホンピロスワン    11着
▲バイラリーナ       7着
△チアズグレイス      4着
△マルターズスパーブ   18着
△マニックサンデー    17着

2着のヤマカツスズランは、予想に印は打ってませんが、ずっと気になっていて、パドックの映像を観てから思わず馬連を買い足してしまいましたが、無駄でした。あまりにスムーズに先行していて、向正面でこれはしてやられるような気がしました。
それにしても道中5番手以下の馬は全く競馬になっていないつまらんレース。まさに前残りで、馬場が良すぎたわりにこのタイムでしたから、最後に差されるまでは、池添謙一してやったりというところだったのでしょう。
シルクプリマドンナは4コーナーで馬群に突っ込んでジ・エンド、、、
ブライアンズタイムはブライアンズタイムでも父ではなく母の父というオチがついてしまいました。

よりによってティコティタックとは、またマルチチ。
マルチチをひいきにしているわりには、外しまくりで恥ずかしい限り、、、
来週はトーホウシデンで勝負です。あとはダイワバーミンガムに期待!
でもまたマルチチだったりして、、、、

私もマルチチびいきのページを設けている割りには、更新してませんし、内容も自虐的なものになってしまってます。まぁ、単に好きなマルチチがトウショウオリオン(現8歳)以降、出ていないというのがあります。
じゃあ、私の好きなマルチチというのは何かというと、日本在来の血脈とりわけ欧州血脈を生かした配合馬で、血統構成のしっかりしている馬ということになりますね。血統構成がしっかりしているという部分はあくまで私の見方であって、もう完全な好みの問題になってきています。私の血統の見方というのは、久米豊氏らIK血統研究所のI理論に大部分拠ってます。というか、そこが入り口でしたから無理もないですが、ただ万能な理論というものもないわけで、そこだけに拠っているつもりもないですけどね。最近は血統は馬の個性を表わす尺度という風にとるようにしてますけど。で、好みの配合というか、私の中でのスタンダードはというとトウショウボーイになりますね。
ちょっと変かもしれませんが、初めてトウショウボーイの9代血統表を見たときは、感動というか、しびれましたね。優れたサラブレッドには、それなりの理由付けがあるもんだと、つくづく思いましたね。その時の思いが、血統にはまるきっかけだったと思います。

あとマルチチびいきなのは、単に社台のようなメジャーが嫌いだから、というのがありますね。これについては、またの機会に述べたいと思います。ただマルチチでも配合さえしっかりしていれば、サンデーサイレンス産駒を負かすことができるはずという思いはありますし、それが血統にこだわり、マルチチにこだわる原因でしょうね。おかげでP.O.Gなんていつも最下位ですけど。
残念ながら、ダイタクヤマトもティコティコタックもあまり優れた配合とは思えないんですね。ですからこの2頭に関しては、次にG1に出てきても重い印を打つということはないと思います。
毎日王冠を勝ったトゥナンテは、ユタカオー産駒ということを除けば、今後も期待したい一頭ですけどね。

しかし日曜に一番ショックだったのは、京都9Rでメジロマックイーンのコースレコードが破られてしまったことですね。しかも準OPなんぞで。
未だにマックイーンが自分がリアルタイムで観た最強馬と信じる私にとっては寂しい気がします。
最強馬ということでは、他の方々はナリタブライアンを挙げるのかもしれません。確かにナリタブライアンの4歳時は最強だったと思います。ハイペースを先行抜け出しで押し切った皐月賞、大外を回って一頭だけ別次元の競馬をしたダービー、スティールキャストの刻む澱みの無いラップを横綱相撲で完勝した菊花賞と非の打ちどころの無い三冠馬だったと思います。ただ馬に関わる人知も欠かせないファクターであり、怪我もありましたが、古馬になってからのブライアンの迷走ぶりには、人間の側が何とかできた筈という思いがあります。結果論ですが、5歳春で引退するのがベストだったように思います。5歳秋の天皇賞にしても、あんな無様な負け方をするぐらいなら使うべきではなかったし、恥の上塗りでJC〜有馬と使うべきではなかったと思ってます。6歳春の阪神大賞典を決して名勝負とは思いません。
ですから、私にとっての最強馬は、やはりシンボリルドルフ、そして自分がリアルタイムで観た中では、メジロマックイーンということになります。2頭ともシンボリ牧場、メジロ牧場とホームブレッド馬ですが、代々それぞれの牧場で大事にしてきた血脈でこれだけの馬を出したというのも大きいと思うし、そこに賭けてきた人達の信念を体現した馬だと思います。
マックイーンに関しては、G1を4つも勝ちながら年度代表馬のタイトルが一度もとれずに終わってしまいました。7歳時は、4戦3勝2着1回で、春の天皇賞でライスシャワーに屈したものの、あの年、一番強かったのはマックイーンだったと思ってます。7歳の引退レースで、しかも次走でジャパンカップに勝つ馬を子供扱いにした激走の証が京都2400mのレコードだった思うので、それがなくなってしまうのは残念です。


▲コラムインデックス
●今週のメニューへ  ●HOME PAGEへ
感想はこちらまで