競馬狂想曲


前哨戦を終えて

Last Update:10.10.2000

スプリンターズSで、秋のG1は始まってますけど、毎日王冠と京都大賞典をもって、一応秋のトライアルはすべて終了。

でもって、毎日王冠から。
HPに予想は公開してませんが、こんな感じでした。
【毎日王冠】
◎ミッキーダンス     7着
○アドマイヤカイザー   2着
▲アメリカンボス     5着
△マチカネフクキタル   8着
△トウナンテ       1着

まぁ馬券的には完敗でした。
トウナンテはここまで重賞2連勝中でしたが、平坦コースで軽ハンデの利もあったと思い、軽視しました。むしろ天皇賞を睨む外国産馬の方が、メイチの勝負をかけてくるようなきがしてたんですけど。マチカネフクキタルが案外でした。
ミッキーダンスはもともとエンジンの掛りが遅い上、ペースが向かなかったこともあって、あんなもんでしょう。前走もスローペースを差し切ったのに比べると、左回りというのもポイントだったのかも。

さて勝ったトウナンテですが、92年のマイル戦線を賑わしたダイナマイトダディの全弟。父サクラユタカオーに母の父ノーザンテーストの配合は、父の父テスコボーイと母の父ノーザンテーストのHyperionが強調されることで、サクラバクシンオーなど成功例の多い配合。母の母はガーザント×ライジングフレームで、Tetratema〜The Tetrarchの決めても持っており、重賞クラスの配合ではあると思う。スローペースではあったが、直線でインがポッカリ開いたなど、ロスなくレースが進められたのが今回は大きかった。もっと頭数が揃って、しかもG1ともなると、疑問は残る。昨年のエアジハードよりは配合は優秀だし、今後の目安にはなると思う。

さて、京都大賞典はというと、観るレースでしたが。
【京都大賞典】
◎ナリタトップロード   2着
○テイエムオペラオー   1着
△ロサード        3着
△ブリリアントロード  12着
テイエムオペラオーは、ぶっつけで天皇賞への向かう予定を急遽取り止めt、2本時計を出しただけの出走。かたやナリタトップロードは、当初からここを使って始動の予定で、入念な乗り込みを消化。まぁトップロードが一矢報いるとしたら、ここしかないような気がしますし、パドックの映像がまた良く見えただけに、もうこれは完敗。
中島国治『血とコンプレックス』ではないですが、トップロード自身がオペラオーに過剰に意識してるところがあるのかもしれないですね。勝負付けが済んだ感もある現状では、オペラオーに不利などのアクシデントが起きるか、それこそ鞍上が極端な乗り方をするしか、先着はできないような気がします。素人考えですが、このレースに関しては、あれだけスローなら、坂の手前からしかけて、セイフティリードを保って直線に入っても良かったように思いますけど。それか、マヤノトップガンが6歳春の2戦で見せた、後方から自分の競馬だけに徹して、並ぶ間もなく差し切る戦法しかないような気がします。

オペラオーはこれで、今年負けなしの5勝目。まさに敵無しという感じですが、取りこぼすとしたら、天皇賞でしょうね。2000mは何しろ皐月賞以来ですし、母の父BlushingGroom全開型のこの馬には府中はそれほど向いているようには思えませんから。

さて今週は秋華賞。
4回のうち3回が万馬券決着で、私も初の万馬券をゲットしたのが4年前のこのレースで忘れられないレースではあります。これだけ荒れるのは、京都内回り2000mで、小回り故に先行馬が殺到し、厳しい流れでしかもごちゃつくレースになるからだと思いますが。
血統面からは過去4年の連対馬8頭はすべて、NorthernDancer系とRoberto系というのもポイントかも。NorthernDancer系のうちLyphard系が3頭ですが。NorthernDancer系はともかく、捲りの効く一瞬の脚が身上のRoberto系が3頭というのは、この京都内回り2000m向きなんでしょうね。今年でいえばオークス馬シルクプリマドンナあたりを中心視してみたいと思います。

あと2週間後の菊花賞の最終登録馬。
セントライト記念を快勝したアドマイヤボスが菊花賞を回避して、アルゼンチン共和国杯〜ジャパンカップのローテーションをとるとのこと。ちょっと唖然。
だったら最初から菊のトライアルなんか使わないで、アルゼンチン共和国杯を見据えたレースに使えばよかったように思います。昨年、準OP(力不足)の身のラスカルスズカに王道のローテションにこだわり続けた調教師にしては意外でした。京都の坂をこなせない馬が府中の坂を楽々とこなせるとは思えませんけど。
人の意思が過度にからむこういった状況って、あまり良い方向に転がらないもんですよね。 前途に不幸が待っていないことを祈りますが。


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