競馬狂想曲


重賞回顧:第34回スプリンターズS

Last Update:03.10.2000

【スプリンターズS】
◎アグネスワールド     2着
○ブラックホーク      3着
▲ベストオブザベスト   15着
△マイネルラヴ       5着
△ビハインドザマスク   11着

やばいと思ったのは3コーナーを回るあたり、本命アグネスワールドがまだ馬群に揉まれてモタついたあたり。流れにイマイチ乗れてない様子。
対照的に前はすいすい、これは行った行ったの競馬か。でもG1でそんな簡単に、、、
と思い始めたら、ようやくアグネスワールドが馬群から抜け出して、2着争いに。
結局、ダイタクヤマトは止まらず、単勝万馬券!

最低人気馬がG1を勝つのは、サンドピアリスのエリザベス女王杯以来だとか。まさに10年に一度の大事件。とはいえ、やはり納得できる理由が欲しい、、、

レース後の騎手のコメントを読むと、異口同音に馬場を理由に挙げてました。
ダイタクヤマトは、すんなり先行して気分良く走れた分、他の馬よりも馬場が気にならなかったということか。そう言えば、父ダイタクヘリオスも揉まれない外枠ですんなり先行できた時は滅法強かった。そういう血統なのか。あとは中山コースとの相性か。
とはいえ、それだけで勝てるほどG1は甘くはないはずだけど、まして重賞未勝利の7歳馬が勝つとは誰も思いませんわな。いくらマル父ひいきとはいえ、私には、やはり買えない馬。

血統はというと、さすがマル父という感じで、一昔、二昔前の血脈を豊富に持った血統構成。
父ダイタクヘリオスはLuthier系ダンディルート×ミンスキーのビゼンニシキに母の父がネヴァービート。母ダイタクブレインズはテスコボーイに母の父がプリメロ×月友。母系には日本競馬の創世紀に入って来た血脈を豊富に含む。
基本的には欧州血脈主体で、Nasrullah 5×4が主導。Nasrullahのキーとなる血脈はほとんど生きているのでスピードはある。Nasrullahが前面に出すぎている分、単なる早熟馬という印象を受けるが、父系のミンスキー(Nijinskyの全弟)の米国血脈が隠し味的な要素を効かせているのと、プリメロ、月友、トウルヌソルといった底力に富む在来血脈の影響があるのだろう。ここらあたりが7歳馬での偉業達成の要因になったと見る。

個人的にはこういう欧州血脈は好みだが、やはり馬券は買えなかった。


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