競馬狂想曲

鳴呼!父内国産馬

天馬も日高の空で泣いている!?


Last Update:25.05.2000

今週のマルチチ 日本ダービー編

ダイタクリーヴァ

00皐月賞2着,00スプリングS, 00シンザン記念
父フジキセキ母スプリングネヴァー母の父サクラユタカオー
父フジキセキはサンデーサイレンスの初年度産駒で、94年の朝日杯3歳Sを勝ち、明け4歳の弥生賞まで無傷の4連勝を飾ったが、屈健炎で引退。幻の三冠馬と評された。
母スプリングネヴァーはサクラユタカオーにネヴァービートの肌で、祖母の産駒にはマイルCSを連覇したダイタクヘリオスがいる。また3代母ミスナンバイチバンの孫に2冠馬カブラヤオーがいる。
種牡馬フジキセキは、父方がコテコテの米国血脈サンデーサイレンスで、母系がMill Reefに繋がる欧州の名牝系で、欧州血脈と米国血脈の折衷によるアウトブリードで完成度の高い配合であったため、種牡馬として生かしどころが非常に難しい。この馬の場合は母スプリングネヴァーがネヴァービート4×3、ハロウェー5×3と強烈なインブリードを持っているため、欧州血脈であるネヴァービートやハロウェーを必然的に強調することになり、ある意味、父フジキセキを無視して、母系のスピードのみが生きた配合となっていて、底力に欠けるトライアルホースの典型という印象を受ける。
同牝系に2冠馬カブラヤオーがいるとはいえ、カブラヤオーの場合はミスナンバイチバン内には含まれないSolario、Son-in-Lawといった良質のスタミナ血脈を持っていたのに対し、ダイタクリーヴァはミスナンバイチバンにネヴァービート、サクラユタカオーとスピード優位の配合を重ねてきただけに、クラシックディスタンスには不安は残る。皐月賞2着で能力の高さを見せつけられたが、陣営がNHKマイルCに登録したように、適性から考えるとマイル戦に向きだろう。

マイネルブラウ

00青葉賞3着
父アンバーシャダイ母オカノブルー母の父ネプチューン
父アンバーシャダイは社台の大種牡馬ノーザンテーストの代表産駒。4歳のクラシックは無縁だっtが、古馬になって成長し5歳で有馬記念、7歳で天皇賞(春)を勝っている。代表産駒にはメジロライアン、カミノクレッセ、ベストタイアップがいる
母オカノブルーはネプチューン×ヒンドスタン×トサミドリの肌。
母系が現在としては亜流もしくは時代遅れの血脈で、多くの主流血脈の素になっているNearcoを父の父ノーザンテースト内にしか含まないため、現在としては非常に珍しい形態の配合になっている。ヒンドスタン、トサミドリといった日本古来のスタミナ血脈が生きているスタミナ優位の配合。
それでいて骨折休養明けのマイル戦を快勝し、前走で出走権を確保するのだから潜在能力の高さを伺わせる。ただ本格化はまだ先で、ここでは苦しいだろう。


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