第60回 優駿牝馬


東京2400m

Last Update:29.05.1999
確定予想

予想枠番馬番馬名性齢重量騎手調教師所属戦績
 11ゴッドインチーフ牝455河内 洋坂口正大栗 東3-2-1-1
12スティンガー牝455岡部幸雄藤沢和雄美浦北4-0-0-1
 23クロックワーク牝455横山典弘奥平真治美浦北2-0-1-0
24プリモディーネ牝455藤田伸二西橋豊治栗 東3-0-0-1
 35スターバイオレット牝455幸 英明中村好夫栗 東2-1-1-7
36トゥザヴィクトリー牝455武 豊 池江泰郎栗 東2-1-2-0
 47フサイチエアデール牝455四位洋文松田国英栗 東3-4-0-2
 48コウヨウヒロイン牝455柴田善臣加藤修甫美浦北2-0-0-6
 59リワードハミング牝455後藤浩輝星野 忍美浦北2-0-1-4
 510エイシンワンシャン牝455中館英二坂口正則栗 東2-1-2-3
 611エイシンルーデンス牝455野元昭嘉野元 昭栗 東4-1-0-4
 612サクラセレブレイト牝455武幸四郎田島良保栗 東1-1-1-0
713ピサノガルー牝455佐藤哲三大久保正陽栗 東2-0-0-2
 714ワンダーガール牝455加藤和広根本康広美浦北0-0-0-3
 715エフテーピルサド牝455松永幹夫西塚安夫美浦南1-1-0-2
 816ウメノファイバー牝455蛯名正義相沢 郁美浦北3-0-0-5
817フレンドリーエース牝455柴田未崎高木嘉夫美浦北2-1-0-5
 818カシノリファール牝455的場 均山内研二栗 東2-0-1-13


◎トゥザビクトリー
○スティンガー
▲プリモディーネ
△ピサノガルー
△フレンドリーエース

桜花賞馬プリモディーネに距離の不安が囁かれており、桜花賞前後にミソをつけた素質馬が復調していることから、少々人気が散っている今年のオークスだが、私の見解はスティンガーとトゥザビクトリーの復調組が双璧で、続いてプリモディーネといったところ。上位2頭ですんなり決まる可能性は非常、高いと思う。

スティンガー、トゥザビクトリーとともにサンデーサイレンス産駒で、今回は他に3頭のサンデー産駒が出走する。サンデーサイレンス自体は、米国産で当然のごとく米国血脈を中心とした配合だが、Mahmoudを主体としたスピード血脈を米国血脈でサポートしている形態をとっている。このことから日本におけるサンデー産駒の成功例としては、Northern Dancer系等を配しAlmahmoud〜Mahmoudのスピードを強調して母の母方でスタミナ・底力を補強するタイプと父サンデーと同じ米国血脈を主体とした牝馬を配し、米国血脈のキーホースを押さえることで父サンデーの特徴を生かしたタイプとに分かれる。
これまでのサンデー産駒のG1ホースでいえば、前者にあてはまるのが、ジェニュイン、マーベラスサンデー、バブルガムフェロー、ダンスインザダーク、スペシャルウィークで、後者にあてはまるのが、サイレンススズカ、タヤスツヨシになる。今回で言えばトゥザビクトリーは前者、スティンガーは後者ということになる。
トゥザビクトリーの場合、母の父がNorthern Dancer系のNureyevでスピードに富むAlmahmoud主導の配合となっている。父サンデーが米国血脈中心なのに対し、母系は欧州血脈が中心だが、底力のHyperion血脈を豊富に持っているため、サンデーに欧州血脈を配す場合のツボを抑えた配合といえる。配合としては母系に欧州血脈の濃かったバブルガムフェローに似た配合。
一方、スティンガーは、母系にTeddy, Man o'War, Blue Larkspurといった父サンデーサイレンス内の米国血脈のキーホースが抑えられているのが長所の配合。母の父のRaise a Native系Affiemed 内にMahmoudがあることから、切れる脚も使える。
この2頭の取捨は正直、好みの問題にもなってくるが、AlmahmoudにHyperionの相性の良さの実績と臨戦態勢という点から、トゥザビクトリーを上位に見る。

桜花賞馬プリモディーネは、母系がマルゼンスキーにイエローゴッドで、Nijinsky×Red Godというふた昔くらい前のニックスになっていて、それに父がMr.ProspectorのアフリートでクロスしたTom Fool〜Menowを強調させるというなかなか味のある配合。そしてTom Foolだけでなく、Nasrullah、Princequilloの配し方に奥行きの深さを感じる。
スピード血脈は確かに豊富だが、マイルから中距離まで幅広い活躍が期待できる。2400mはベストでないにせよ大崩れはしないだろう。

他では、ピサノガルー、フレンドリーエースに注目。
ピサノガルーは、母の母Pacific Princessがナリタブライアン、ファレノプシスの母の母に当たり、母の父以外の3/4が同血の配合だが、母の父はMr.Prospector系Fappianoのため、同じく母の父がMr.Prospectorだった94年オークス馬チョウカイキャロルに似た印象を受ける。父方Robertoのスタミナを生かした配合。
フレンドリーエースは、父タマモクロスに母の父マルゼンスキーと比較的相性の良い配合。どちらかというとスタミナ優位の配合と言える。


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