第119回 天皇賞


京都3200m

Last Update:01.05.1999
枠順確定

予想枠番馬番馬名性齢重量騎手調教師所属戦績
 マチカネフクキタル牡658佐藤哲三二分久男美浦南5-2-2-6
ステイゴールド牡658熊沢重文池江泰郎栗 東3-9-4-9
スペシャルウィーク牡558武  豊白井寿昭栗 東7-2-2-0
アポテオーズ牡658四位洋文伊藤雄二栗 東6-3-4-8
 タマモイナズマ牡658小原義之小原伊佐美栗 東6-2-4-12
 サンデーセイラ牡558菅谷正己菅谷禎高栗 東3-2-0-8
メジロランバート牡558吉田 豊谷原義明美浦北2-1-0-10
セイウンスカイ牡558横山典広保田一隆美浦北6-1-0-2
 ローゼンカバリー牡758菊沢隆徳鈴木康弘美浦北6-2-5-14
10メジロブライト牡658河内 洋浅見秀一栗 東8-6-3-3
 11シルクジャスティス牡658藤田伸二大久保正陽栗 東5-3-3-14
 12ユーセイトップラン牡758幸 英明音無秀孝栗 東7-1-3-18


◎スペシャルウイーク
○メジロブライト
▲セイウンスカイ
△メジロランバート
△ステイゴールド
△アポテオーズ

スペシャルウィークが本命
サンデーサイレンスに母の父マルゼンスキー。マルゼンスキーはMan o'War、Bull Lea、Blue Larkspurといった米国血脈を持ち、サンデーサイレンスとの相性は良い。そして母系は日本古来のシラオキの牝系で、シラオキにヒンドスタン、セントクレスピンと代々、底力に富む重厚なスタミナ血脈が重ねられてきた。そのためサンデーサイレンス産駒としては、スタミナ色の強い中長距離向きの配合となっている。3200mという距離も不安はない。
前走は半マイルから自分で動いて先頭に立ちそのまま押し切るという着差以上に強く内容のある競馬だった。順調度、充実度からいってもこの馬が本命。

相手には昨年の覇者メジロブライト。
父メジロライアンはHyperionの影響が強いが、母系を欧州スタミナ血脈で固めたズブい中距離馬だった。メジロブライトの場合は、母の父マルゼンスキーでNorthern Dancer(4×4)クロスが生じているが、母系は欧州血脈が多く、7代目にHyperionを4本持ち、父ライアンの傾向を受け継いでいる。問題のスタミナ血脈は6代以降で、Bull Lea、Prince Rose、Bois Rousselなどが生きていて、当馬もスタミナ優位の中距離馬という印象を受ける。
決して生粋のステイヤーではないが、スタミナ優位の配合。前走は破れはしたものの3着以下との差を考えれば、これまでの戦績通りに長距離での安定性はある。ただ1kgの斤量差があったとはいえ、スペシャルウィークとの差は着差以上のものがあり、逆転は難しいだろう。

昨年の2冠馬セイウンスカイだが、父シェリフズスターはHyperion系のステイヤーで、母の父は長距離で実績のあるミルジョージである。しかしセイウンスカイはGrey Sovereignクロスの影響力が強く、Grey SovereignのスピードをHyperionでサポートしている形態の配合。ある程度の距離はこなせる配合で、それが昨年の栄冠につながった。
逃げて自分でレースを創れる反面、脆さも同居して、自分の流れでレースが進められない場合は惨敗もあるのがこの馬。

現時点で3強と他馬との実力差は大きいが、割って入って穴を空けるとしたら、まずはメジロランバート。
父メジロライアン、母の父ミスターシービーともにHyperion血脈主導の配合馬であり、当馬の場合3代母アマゾンウォリアーの父 もHyperion系のKhaledで、Hyperion主導の血の流れに良さがある。スタミナに勝ったタイプのHyperion 血脈主導馬は長距離戦でこそ味が出る。
あとはアポテオーズ。父カーリアンに母の父ラストタイクーンで欧州系の上質なスタミナに富む配合。長距離戦では狙ってみたい一頭。


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