第117回 天皇賞


京都3200m

Last Update:02.05.1998
確定版!

予想枠番馬番馬名性齢重量騎手調教師所属戦績
11ファンドリリヴリア牡958南井克巳高橋成忠栗 東6-9-10-59
22ユーセイトップラン牡658松永幹夫音無秀孝栗 東6-1-3-12
 33ダイワオーシュウ牡558柴田善臣二ノ宮敬宇美浦北3-2-0-1
34シルクジャスティス牡558藤田伸二大久保正陽栗 東5-3-2-7
45メジロブライト牡558河内洋浅見秀一栗 東6-3-3-1
  46メイショウヨシイエ牡858村本善之高橋成忠栗 東6-8-5-36
57テンジンショウグン牡958江田照男矢野照正美浦北6-3-2-30
 58マウンテンストーン牡658田中勝春小島 太美浦南4-6-2-16
 69ステイゴールド牡558熊沢重文池江泰郎栗 東3-6-1-6
 610ローゼンカバリー牡658横山典弘鈴木康弘美浦北6-2-3-10
  711マイネルワイズマン牡658佐藤哲三浅野洋一郎美浦南5-2-2-6
 712イシノサンデー牡658四位洋文山内研二栗 東6-2-4-8
 815マイネルブリッジ牡758岡部幸雄伊藤正徳美浦北6-6-7-15
816シグナスヒーロー牡758加藤和宏田中清隆美浦北4-4-6-14


◎メジロブライト
○シルクジャスティス
▲シグナスヒーロー
△テンジンショウグン
△ユーセイトップラン
△ファンドリリヴリア

 昨年は3強がしのぎを削る名勝負といってよいレースだったが、今年は役者の格が落ちることは否めない。G1ホースが2頭も、1頭が長距離ではおよびでないイシノサンデーなら、実質的にはシルクジャスティス1頭と考えてもよいだろう。古馬混合の重賞を勝っていない馬が半数を占めるお寒い古馬最高峰のレースになってしまった。おそらくは逃げるファンドリリヴリアの南井次第だが、スローの上がり勝負になる可能性もありうるが、やはり淀の3200ならステイヤー適性を重視して考える。

 重賞3連勝中のメジロブライトが本命。昨秋から休養なしだが、過去、天皇賞に執着してきたオーナーサイドだけに、今回は100%ギリギリの仕上げという印象を受ける。
 父メジロライアンはHyperionの影響が強いが、母系を欧州スタミナ血脈で固めたズブい中距離馬だった。メジロブライトの場合は、母の父マルゼンスキーでNorthern Dancer(4×4)クロスが生じているが、母系は欧州血脈が多く、7代目にHyperionを4本持ち、父ライアンの傾向を受け継いでいる。問題のスタミナ血脈は6代以降で、Bull Lea、Prince Rose、Bois Rousselなどが生きていて、当馬もスタミナ優位の中距離馬という印象を受ける。
 決して生粋のステイヤーではないが、スタミナ優位の配合から、戦績通りに長距離での安定性が光る。高速京都への適性では疑問符がつくが、ステイヤー適性ということで、本命に推す。

 相手には順当なところで、シルクジャスティス。叩き2戦目で良化必至という印象で、京都は良績もあり馬場への適性も高いが、ステイヤー適性というところでは疑問が残る。
 父ブライアンズタイムは、母系にRibotを含むが米国血脈主体。シルクジャスティスの場合は、母系が欧州血脈主体で、父母の相性はそれほど良くない。ただ母系の欧州血脈が父のRibotを生かし、また母系6代目の月友が、米国血脈を生かしているのが長所といえる。Nasrullah(5×6)の影響の強い配合だが、ブライアンタイムズ産駒で同じくNasrullah主導だったマヤノトップガンに比べると、スタミナ血脈の不足は明らかで、長距離で万全という馬ではない。スローの上がり勝負なら優位だが、対抗評価とする。

 2強が圧倒的な人気を集めているが、長距離ということでいうと2頭とも絶対的な存在ではない。ただ2頭以外との差が大きいので、あっさり2頭で決まる可能性は濃厚。この2頭に割って入る1番手としては、シグナスヒーローを推す。
 父イナリワンは、長距離で強さを誇ったステイヤーという印象だが、ミルジョージにNever Say DIe系でNasrulahの豊富なスピードが生きていた。当馬の場合もNasrullahが全面に出た配合だが、Princequillo、Djeddah、War Admiralなどのスタミナ血脈が近いところでクロスをつくっているため、父同様の晩成の中長距離タイプといえる。休養が長く7歳といっても馬がまだ若い。休養前にも中長距離での重賞2着が2度ほどあり、今年に入っての2戦を長期休養明けの叩き台と解釈すれば、前走の万馬券演出の2着は決してフロックではない。


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