第58回 皐月賞


中山2000m

Last Update:17.04.1998
確定予想

予想枠番馬番馬名性齢重量騎手調教師所属戦績
 11エモシオン牡457松永幹夫小林稔栗 東3-1-1-0
 12コウエイテンカイチ牡457熊沢重文吉永猛栗 東2-3-0-5
23セイウンスカイ牡457横山典弘保田一隆美浦南2-1-0-0
24ディヴァインライト牡457岡部幸雄伊藤正徳美浦北2-1-0-1
 35ビルドアップリバー牡457加藤和宏加賀武見美浦南1-2-1-4
 36ウイニングラック牡457田中勝春田中和美浦南1-0-1-1
 47クリールサイクロン牡457蛯名正義稲葉隆一美浦南3-0-2-1
48マイホームタウン牡457吉田豊富田一幸美浦北2-0-0-2
 59シャインポイント牡457後藤浩輝宮 徹栗 東2-2-0-5
 510フジラッキーボーイ牡457中館英二高市圭二美浦北2-1-1-8
 611トウカイパンチ牡457石橋守安田隆行栗 東2-0-3-5
612キングヘイロー牡457福永祐一坂口正大栗 東3-1-1-0
 713ボールドエンペラー牡457河内洋中村均栗 東2-2-1-5
714タヤスアゲイン牡457柴田善臣山内研二栗 東4-1-2-0
 715スペーストラベラー牡457藤原英幸伊藤正徳美浦北2-2-1-4
 816セイクビゼン牡457江田照男大江原哲美浦北2-2-0-4
 817ケイエスグッドワン牡457村本善之高橋成忠栗 東2-1-0-2
818スペシャルウイーク牡457武 豊白井寿昭栗 東3-1-0-0


◎スペシャルウイーク
○キングヘイロー
▲セイウンスカイ
△ディヴァインライト
△タヤスアゲイン
△マイホームタウン

 スペシャルウィークが本命。
 5回阪神デビューも重賞2勝、しかもその中味は非常に評価できる。きさらぎ賞を1勝馬の身で揉まれる競馬をして瞬発力の違いを見せつけて圧勝。前走の弥生賞では、セイウンスカイの逃げ切りのレースをゴール前でキッチリ差し切るしたたかさを見せた。現時点では、死角らしい死角がないのが逆に不安と呼べるくらい不動の本命馬といえる。
 サンデーサイレンスにマルゼンスキーで母系が日本古来の牝系という点は96年2着のロイヤルタッチと同じ。マルゼンスキーはMan o'War、Bull Lea、Blue Larkspurといった米国血脈を持ち、サンデーサイレンスとの相性は良い。
 ロイヤルタッチがサクラユタカオーなどを輩出したスターロッチ系であるのに対し、スペシャルウイークはシラオキの牝系。シラオキの牝系は日本の競馬草創期の1907年に名門・小岩井農場がイギリスから輸入したフローリスカップ系(Family No.3)が起源で、古くは2冠馬コダマ、最近では91年桜花賞馬シスタートウショウや昨年の菊花賞馬マチカネフクキタルを輩出している。
 スペシャルウイークは、コダマの母シラオキにヒンドスタン、セントクレスピンと代々、底力に富む重厚なスタミナ血脈が重ねられた母系で、スタミナの質・底力・成長力といった点で、スターロッチ系のロイヤルタッチより上と考えられる。母系でスタミナ血脈を補強するという点で配合内容は、むしろダンスインザダークに近く。先々の活躍が期待できる。ここをあっさりクリアできるようだと、2冠濃厚だろう。

 相手には、人気通りになるが、キングヘイロー。
 父は80年代欧州最強馬と目されるダンシングブレーヴ、母はG17勝の歴史的名牝グッバイヘイローと夢のような配合だが、Almahmoud(4×5)、Sir Gaylord(4×4)、Turn-to(4×5*4)、Tom Fool(5×5)と濃いインブリードを持つのが特徴。これらの濃いインブリード血脈の質の高さがこの馬の長所で、どちらかというとスピード優位の中距離馬という印象を受ける。
 11月の東京スポーツ杯3歳Sを圧勝でクラシック候補の1番手に挙げられたが、その後は、初めて揉まれる競馬での2着、休み明けセイウンスカイの逃げに屈して3着。いずれも及第点といえる内容の敗戦であり、今回は叩き2戦目で良化必至も、対するスペシャルウイークがほぼ満点に近い臨戦過程を踏んでいるのに比べると見劣りする。

 セイウンスカイは、乗り替りの横山典の手綱が鍵。前走はゴール寸前差されての2着だが、相手が悪かったとしか言いようのない満点に近い内容の競馬。前走以上のパフォーマンスを横山典が引き出せるかが最大のポイント。日本では直系の少ないHyperion系だけに、個人的には注目の1頭。


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