第58回 桜花賞


阪神1600m

Last Update:11.04.1998

予想枠番馬番馬名性齢重量騎手調教師所属戦績
 11ラティール牝455高橋亮加藤敬二栗 東2-1-0-2
 12オータムリーフ牝455石橋守境直行栗 東2-0-2-3
 23ラヴラヴラヴ牝455佐藤哲三飯田明弘栗 東2-1-0-4
24エイダイクイン牝455菊沢隆徳鈴木康弘美浦北4-1-0-1
 35メイショウアヤメ牝455飯田祐史飯田明弘栗 東2-1-0-2
 36クリノオードリー牝455大崎昭一橋口弘次郎栗 東2-1-0-6
 47オルカインパルス牝455藤田伸二佐々木晶三栗 東1-1-1-2
48ダンツシリウス牝455四位洋文山内研二栗 東3-2-1-5
59ファレノプシス牝455武豊浜田光正栗 東3-0-0-1
 510エアデジャヴー牝455横山典弘伊藤正徳美浦北1-3-0-1
611アインブライド牝455古川吉洋宮徹栗 東3-0-2-2
 612サイキョウザクラ牝455熊沢重文坂口正大栗 東2-0-1-2
713バプティスタ牝455岡部幸雄前田禎美浦南2-1-3-0
 714マックスキャンドゥ牝455蛯名正義伊藤雄二栗 東3-1-1-0
715ロンドンブリッジ牝455松永幹夫中尾謙太郎栗 東3-0-0-1
 816ロッチラヴウインク牝455角田晃一田島良保栗 東1-1-0-0
 817テイエムオーロラ牝455田島裕和福島勝栗 東1-1-0-6
 818アマートベン牝455武幸四郎鈴木康弘美浦北2-2-0-3


◎ロンドンブリッジ
○ダンツシリウス
▲エイダイクイン
△ファレノプシス
△バプティスタ
△アインブライド

 混戦模様の今年の桜花賞だが、比較的レベルの高いメンバーが集まった印象を受ける。人気の上位4頭は、時が時ならば、それぞれ主役を張れるだけの器と言えるだろう。4頭ともスピードの絶対値に優れたマイラーという感じがしないので、取捨が難しいところ。

 本命はロンドンブリッジ。前走掛かっての凡走と、中間の掛かり気味の調教から、一気に評価を下げ、すっかり主役を奪われた感があるが、潜在能力は当代随一とみる。
 父ドクターデヴィアスに母オールフォーロンドン(母の父Danzig)で、Northen Dancerの4×3が生じているが、当馬はPrince John(5×4)、Gay Crusader、Papyrusといった良質のスタミナ血脈の結合に良さがある配合。3歳戦は母の父Danzigのスピードで圧勝を続けたが、どちらかというと距離伸びてこそと思っていた当馬の3歳戦の圧勝劇は、逆に当馬の潜在能力の高さを物語っている。
 前走は、本番前のひと叩きと割り切れば、さして問題視する必要はないだろう。この中間、掛かり気味の調教が続いているが、これだけ好メンバーが揃ったレースでスローペースは想像しにくく、また馬場は悪いが、揉まれない外枠に入ったのは、この馬にとって今回は好条件だろう。鞍上・松永幹夫にとっては、課題がはっきりしているだけに、レースに臨みやすいのではないだろうか。

 相手筆頭には重賞2勝のダンツシリウス。Hyperionの底力に加え、Umidwar〜Blandford、Bois Rousselといったスタミナ勢力が生きている配合。これまでの2つ重賞の勝ちっぷりも、いかにも力でねじ伏せたという印象を受ける。力馬タイプで決してマイラーではないが、阪神のマイルはこういうタイプが結構、良績を残しているのも事実。桜花賞というイメージはしにくいが、底力は随一で評価は高い。

 エイダイクインは、父メジロマックイーンと母の父ホリスキーがともに菊花勝馬だが、母ユキノサンライズのスピードが強く生きた配合。ただ決してマイラーではなく、1800〜2000mの平均ペースでの先行粘り込みがベストという印象を受ける。父メジロマックィーン同様に4角先頭の横綱相撲で良さが生きるので、仮柵を外した内枠をすんなり先行できる2枠は、非常に有利。

 あとは武豊騎乗のファレノプシス。母キャットクイルはビワハヤヒデ、ナリタブライアンの母パシフィカスと姉妹にあたる。父ブライアンズタイムの配合のため、ナリタブライアンとは母の父が異なる3/4同血(正確には13/16同血)。母の父がNorthern DancerからStorm Catに変わった分、ナリタブライアンほどのシンプルさがなく、スケールが落ちる感じは否めないが、それでも優秀な配合であるのには変わりない。可もなく不可もなくというソツのないタイプで、減りすぎた体重が戻れば一発もある。武豊も今回は気楽に乗れるだろうから、逆に怖い存在。


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