◎レッドディザイア
○ブエナビスタ
▲ブロードストリート
△ジェルミナル
△ダイアナバローズ
△デリキットピース
ブエナビスタの三冠がかかる今年の秋華賞。
過去13年の連対馬を見ると、Northern Dancer系が8頭(うちLyphard系5頭),Hail to Reason系11頭(うちRoberto系3頭、サンデーサイレンス産駒が4頭、サンデーサイレンス系が4頭),Mr.Prospector系4頭(うちエンドスウィープ産駒2頭),Fine
Top系1頭,Grey Soverign系(トニービン)1頭。Tourbillion系1頭。
開設当初は差し脚のキレが身上のサンデーサイレンス産駒がなかなか勝てないレースだった。京都の内回り2000mではゴチャつく展開になりやすく,基本的な傾向として、爆発力でねじ伏せるNorthern
Dancer系か,小足のきいたマクリが身上のRoberto系が有利なレースといえる。
また、直線が短いため、後方一気の競馬はなかなか通用しない。
本命は春二冠をともに惜敗したレッドディザイア。
父マンハッタンカフェ、母の父Caerleon、祖母の父Sadler's Wells、3代母の父Top Villeの配合。Hail to Reason 4×5*6、Almahmoud 5×6*6のインブリードを持つ。基本的にはサンデー系×Northern Dancer系でAlmamoudのスピードを重厚な欧州血脈がサポートする形態。父の母方と母系の欧州血脈は重厚過ぎるほどで、底力に秀でる。
Northern Dancerが2本入ることで、このレース向きの爆発力が生きている。自在性に勝るだけに、勝機は十分。
相手には二冠馬ブエナビスタ。
父スペシャルウイークに母がビワハイジで母の父Caerleon、祖母の父がLord Gayle、3代母の父がLucianoの配合。Nijinsky 4×3、Turn-to 5×5、Hail to Reason1 4×5のインブリードを持つ。基本的にはサンデー系×Northern Dancer系でAlmamoudのスピードを生かす形態をとり、インブリードとPrincequillo〜Prince Roseをはじめとする母系の重厚な欧州血脈がスタミナ・底力を強化している。
前走の札幌記念で前を捉え切れず2着に敗れたように、京都内回りでは同様のレースになる可能性は高く、今回は割引。
ブロードストリートは、父アグネスタキオン、母の父がCozzene、祖母の父がLyphard、3代母の父がGyrで、Lyphard内のNorthern Dancerと呼応し、サンデー系×Northern Dancer系で定番のAlmagmoud 5×6のスピードを生かした配合。 Cozzene内のTurn-toでさらにスピードと爆発力を強化しており、前走レコード勝ちの裏付けはある。
ジェルミナルは、父がアグネスタキオン、母の父がNorthern Dancer系Double Bed、祖母の父がRainbow Quest、3代母の父がForli産駒のHome Guardの配合。Almahmoudの5×6、Bold Rulerの5×6のスピードを生かしている他、父の母アグネスフローラ内の良質な欧州血脈が生きている。さらに米国血脈も抑えており、スピード・スタミナのバランスが良い。
ヒモにはこのレースで良績のあるRoberto系からダイアナバローズとLyphard系からデリキッドピース。