第61回　阪神ジュベナイルフィリーズ

◎ラナンキュラス
○タガノエリザベート
▲アパパネ
△ベストクルーズ
△シンメイフジ
△アニメイトバイオ

阪神コース改修後の外回りになってからの3回で、ダービー馬とオークス馬2頭を輩出しており、単なるスピードだけでなく3歳になってクラシックディスタンスに対応できるスタミナも問われるレースとなった。

本命はラナンキュラス。
父がスペシャルウィーク、母ファレノプシスで、母の父がブライアンズタイム、祖母の父がStorm Cat、3代母の父Damscusの配合。両親ともにHail to Reason系とNorthern Dancer系との配合で、Hail to Reason 4×4、Northern Dancer 5×5のインブリードを持つ。父方のサンデーサイレンスと祖母内のNorthern Dancerによりサンデー系で定番のAlmahmoud 5*7×7をスタミナ勢力がサポートする形態。
欧米の重厚な血脈を豊富に備え、クラシックディスタンス向きの配合となっており、距離が伸びて勝機は十分。

相手にはタガノエリザベート。
父スペシャルウイークに母の父Storm Cat、祖母の父がMining、3代母の父がIcecapade産駒のClever Trickの配合。祖母の産駒にゼンノロブロイがいる。Northern Dancer 5×4、Buckpasser 5×5のインブリードを持つ。基本的にはサンデー系×Northern Dancer系でAlmamoudのスピードを生かす形態をとるが、Northern Dancerがクロスすることで、Almahmoud 5*7×7のスピードを増強。
母系の米国血脈の生かし方が秀逸で、母の父のイメージよりは距離は伸びた方が良い。前走はハマり過ぎの感があるが、渋とさを備える。

アパパネは，父キングカメハメハ、母の父がDeputy Minister産駒のSalt Lake、祖母の父がBold Ruler系Spectacular Bid、3代母の父がOwen Tudor系のHard Workの配合。Northern Dancer 5*5*7×5のインブリードを持つ。Northern Dancerの底力に加え、Nasrullah、Owen Tudorからスピード能力は高い。
ベストクルーズは、父クロフネ、母の父サンデーサイレンス、祖母の父ラバージョン、3代母の父パーソロンの配合。Blue Moon＝Blue Grotto 5×5のインブリードを持つ。祖母の産駒にニッポーテイオー、タレンティドガールのGI馬がいる牝系。Royal Charger、Nasrullahを豊富に持ち、マイル向きのスピードは生きている。