第139回　天皇賞

◎アルナスライン
○アサクサキングス
▲モンテクリスエス
△ジャガーメイル
△スクリーンヒーロー
△ホクトスルタン

本命は日経賞を快勝したアルナスライン。
父アドマイヤベガに母の父El Gran Senor、祖母の父Graustark、3代母の父Raise a Nativeの配合。Northern Dancer 4×3のインブリードを持つ。サンデー系×Northern Dancer系の配合の基本であるAlmahmoudのスピードをNorthern Dancerクロスでさらに増幅させた。母がAlibhaiのインブリードを持ち、Hyperionのサポートも強力で、スタミナ・底力に優れた配合。

相手は2007年の菊花賞馬アサクサキングス。
父ホワイトマズルに母の父がサンデーサイレンス、祖母の父がBold Ruler産駒のWhat Lackの配合。Northern Dancer 4×5、Bold Ruler 5×4のインブリードがある。母は皐月賞馬ジェニュインの全妹。Northern Dancer系×サンデー系で、Almahmoud 6×5*7のスピードをHyperionがサポート。Almahmoud〜Mahmoud〜Blenheimの流れに良さがある。父方のスタミナを生かし切ったとは言えず、決してステイヤーではないが、米国血脈の集合が良く、嵌まった時の爆発力が長所。Bull Leaのスタミナは生きている。
大跳びで、広い京都は合っている。

モンテクリスエスは、父シンボリクリスエス、母の父がラストタイクーン、祖母の父がBold Ruler系Auction Ring、3代母の父がPrince Johnで、Princequillo 4×5のインブリードを持つ。母ケイウーマンは京都4歳特別の勝ち馬。 Bold Ruler〜NasrullahのスピードをニックスとなるPrincequillo がサポートしている。父および祖母の米国血脈を母の父の欧州血脈が補完し、バランスは良い。
ジャガーメイルは、父ジャングルポケット、母の父サンデーサイレンス、祖母の父ノーザンテースト、3代母の父First Landingの配合。父と母の父の組み合わせ、およびNorthern Dancer 4×4 のインブリードを持つところまでオークス馬トールポピーと同じで、Hyperion〜Gainsborough系の流れに良さがある。切れ過ぎるイメージがあるが、 4代母Pashminaが欧州血脈をサポートしており、バランスは良い。
スクリーンヒーローは、父グラスワンダーに母の父サンデーサイレンス、祖母の父ノーザンテースト、3代母の父モデルフールの配合。祖母ダイナアクトレスの産駒には日経賞を勝ったステージチャンプがいる。同じ父の産駒であるサクラメガワンダーとは7/8同血になる。Hail to Reason 4×4、Northern Dancer 4×4のインブリードを持つ。祖母内のノーザンテーストを強調し、Northern Dancerの底力を生かした配合。Nasrullahクロスにより素軽さも備わり、京都では切れる。
ホクトスルタンは父が1991年、1992年勝ち馬メジロマックイーン、母の父サンデーサイレンス、祖母の父リアルシャダイ、3代母の父ノーザンテーストの配合。母は社台ゆかりの牝系に社台のエース格の種牡馬を重ねてきた。母系の米国血脈をかなり無視した感があるが、父の長所であるHyperion〜Gainsborough〜Bay RonaldやBlandforf〜Synfordといった欧州血脈の結合は継承されている。さらにSolarioが生きていることも距離が伸びて心強い。昨年より臨戦過程に順調度を欠くが、同型馬の参戦で先手にこだわらなけいことが逆に好材料。