第42回　スプリンターズステークス

◎キンシャサノキセキ
○スリープレスナイト
▲ファイングレイン
△カノヤザクラ
△スズカフェニックス
△ビービーガルダン

海外からの参戦はないが、春の高松宮記念の上位馬に加え、夏のスプリント戦の勝馬がすべて揃い、日本のスプリント王を決めるに相応しい一戦となった。

本命はキンシャサノキセキ。
父がフジキセキに、母の父がRibot系のPleasant Colony、祖母の父がLyphardの配合。母の兄がGroom Dancer。父方のサンデーサイレンスとLyphardで、サンデー系×Northern Dancer系によるAlmahmoud〜Mahmoud〜Blenheimの流れの良さを生かしている。さらにRibotに加え、Nasrullah×Princequilloのニックスなどにより、母系からのアシストが秀逸で底力もある。
前走は勝ち馬を捉えきれかったが、叩き3走目の理想的な臨戦体制。2戦2勝の中山で勝機は十分。

相手は春の放牧明けから4連勝中のスリープレスナイト。
父がクロフネ、母の父がNureyev、祖母の父ノノアルコ、3代母の父がポリック。母What Katy Didはヒシアマゾンの半姉で、6ハロン以下で4勝したスプリンター。アドマイヤムーンは祖母Katiesの曾孫にあたる。当馬は母の父Nureyevを強調し、Northern Dancer 5×3、Nearctic 6×4*4により、母系の豊かなスピードを生かした配合。
ダート戦でも実績を上げたパワーは、最終週の馬場でも有利。

高松宮記念の勝ち馬ファイングレインは、父フジキセキに母の父がDanzig×BuckpasserのPolish Precedent、祖母の父Mill Reefの配合。Milan Mill 5×4にPrincequillo 6×5*7でスタミナ勢力の土台がある。父方のサンデーサイレンスに母方のNorthen Dancerで、Alamhmoudのスピードに加え、Bold Ruler〜NasrullahのスピードをニックスのPrincequilloがサポートする形態をとる。
前走は59kgを背負ったとはいえ、GI馬の前哨戦としては不満が残る内容だったが、叩いた上積みがあればここでは上位。

カノヤザクラは、父サクラバクシンオー、母の父Woodman、祖母の父Sadler's Wellsで、Northen Dancer 4×4の配合。 父の父方のテスコボーイと、父の母方のノーザンテーストのスピードを生かし、日本の芝向きの素軽さを備えたことが長所。
スズカフェニックスは、父サンデーサイレンスに母の父Fairy King、祖母の父Alleged、3代母の父Northern Dancerの配合。母ローズオブスズカはシンコウキングの全妹。基本的にはサンデー×Northern Dancer系で、Almahmoud主導のマイラー。
ビービーガルダンは、 父Chief Bearhart、母の父Westminster、祖母の父Rory's Jester。 Bold Ruler〜Nasrullhaのスピードを強調した配合だが、父方の底力・スタミナを生かしたことが強み。